ラプラスの魔女ラプラスの魔女
著者:東野 圭吾
KADOKAWA/角川書店(2015-05-15)
販売元:Amazon.co.jp

円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
作家デビュー30年、80作目の到達点。

デビュー30年80作品目ということで結構話題になっていましたよねー。
まあ東野さんの作品は新刊が出る度に話題になるのですが。
面白かったです。脳に関しての話も、自然現象に関しての話も面白かった。
トリックがちゃんと点と点が線になっていなかったのが残念ではありましたが、この小説は円華の物語なんだと思ったらそれも気になりませんでした。
円華の境遇も、円華が調べている事も、どうなるのかと気になって読む手が止まりませんでした。
青江や中岡のかかわり方も真実への突き詰め方も上手いなぁと思いましたし。
でも、何だか思いっきり納得できなかったんですよねー。
面白かったんですけど、多分帯やらテレビやら雑誌やらで煽り過ぎなんです^^;
そこまでハードルを自分で挙げてるつもりはないんですけどあまりにもいろいろ出てたら自然に上がっちゃいますよね。
面白いのにもったいないなぁと思います。

<角川書店 2015.5>H27.6.23読了