
著者:五十嵐貴久
幻冬舎(2015-03-12)
販売元:Amazon.co.jp
29歳の普通のサラリーマン俊介は、なぜか1981年にタイムスリップしてしまった。あり得ないが、受け入れざるを得ない。昔取った杵柄で、路上ライブで自分の知る“未来"のヒット曲を演奏し日々を凌いでいた。ある日、レコード会社のディレクター・小夜子から俊介の演奏する曲を絶賛され、売れないデュオ・イエロープードルにその曲を提供してほしいと懇願される。「過去を変えていいのか?」俊介は躊躇するが、背に腹は変えられない。リリースされた「世界に一つだけの花」「赤いスイトピー」「TSUNAMI」などは次々に大ヒット。俊介はこの時代で生きていく決意をするが、小夜子との関係が微妙になっていく。そして、ある新聞記事を目にした俊介は、なぜ、自分がこの時代にタイムスリップしたのかを確信し、行動を起こす。笑いと感動の、痛快エンタテインメント。
面白かったけど…だ、大丈夫なの?と若干心配してしまった今作^^;
久しぶりに読みました。こういうベタなタイムスリップもの^m^
2014年の世界からいきなり1981年にタイムスリップ。1981年は私も生まれていないので知らない時代ですが、この時代に人気だった方々で今も変わらず有名な人って結構多いんだなぁと思ったのが1番強い印象でした。記録として見てはいましたけどこう出ると凄かったんだなぁと改めて思ったり。逆に2047年に行ってしまったとしてその時に通じる有名人ってどれくらいいるんだろうなぁなんて思ったりしました。
それから、現代でコンビニでお釣りをもらう時に500円玉がなくて全部100円玉になるというくだりがありましたけど、あれは結構ミソなところなんですよね多分。500円玉が発行されたのは1981年よりも後できっと使えなかったと思うので。
タイムスリップしてしまった俊介は身元不明でどこでも雇ってもらえずホームレス生活。背に腹は代えられないということで未来でヒットする曲を1981年の世に送り出していきます。ここのくだりは「君といた未来のために」という昔やったドラマでタイムスリップした青年がたまごをみてたまごっちを先に世に送り出して大儲けしたっていうくだりを思い出しました^^;懐かし。
そして実際にいる有名人もたくさん出てきましたねー。それに1981年に「世界に一つだけの花」をヒットさせちゃいましたけど^^;大丈夫なんだろうか。五十嵐さんって「YOU!」もそうだけどちょいちょいジャニーズ出てきますよね…。
でも8歳のあの子が出てきてあのセリフが出たときは吹いちゃいましたよ。いや、8歳で言わんでしょそれ。っていうか実際言ってないでしょ。そして8歳で事務所入ってないでしょ。と突っ込んでしまいましたすみません^^;
小夜子との関係もどんでん返しで最後の最後もどんでん返しでおいおい…!と思わずにはいられませんでした^^;小夜子ひどい←
最後に俊介が向かった先、なんとなーく予感はしてたんですよねー…やっぱりそこいきましたか。
ネタバレになっちゃうので色々端折りましたけども^^;
それでも痛快で面白く読めました。
〈幻冬舎 2015.3〉H27.4.14読了
さっそくメモしました(*^▽^*)
私の方は・・・。
今日、北村薫さんの「円紫さんと私シリーズ」最新刊
「太宰治の辞書」が届いたので、今日から読もうと
思っています(#^_^#)