捏造のロジック 文部科学省研究公正局・二神冴希 (『このミス』大賞シリーズ)捏造のロジック 文部科学省研究公正局・二神冴希 (『このミス』大賞シリーズ)
著者:喜多 喜久
宝島社(2014-12-10)
販売元:Amazon.co.jp

興国科学研究所に勤める研究員・円城寺は、突然センター長の呼び出しを受けた。二年前に論文捏造の疑惑で日本中を騒がせた“PAX細胞”についての論文が、今になって再び投稿されたというのだ。当時、疑惑の渦中にいた人物たち―一人は失踪、一人は謎の死を遂げているにもかかわらず。いったい誰が、何のために疑惑の論文を投稿したのか。クビ寸前の円城寺は、文部科学省に新設された研究公正局から派遣されてきたキレ者役人・二神冴希とコンビを組み、計算科学者など秘密のサポート・メンバーとともに、捏造論文の真相に迫っていく―。

内容を全然知らないで読んだのですが、この作品は確実に「あの事件」を絡めた作品です。
著者さんが研究者だからこそ書けた作品なのだと思います。
っていうかここまで書いちゃって大丈夫???と心配にもなりますけども…。
でも研究者の方々はいらいらもやもやした日々を送られたんだろうなと思いました。
この物語は展開がまた凄かったですけども、ありえなくもないな…なんて思ってしまいました。
面白かったという言い方は語弊がありそうですが、でも面白かったです。

〈宝島社 2014.12〉H27.3.17読了