“文学少女”と繋がれた愚者【フール】“文学少女”と繋がれた愚者【フール】
著者:野村 美月
KADOKAWA / エンターブレイン(2006-12-25)
販売元:Amazon.co.jp

「ああっ、この本ページが足りないわ!」ある日遠子が図書館から借りてきた本は、切り裂かれ、ページが欠けていた―。物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”が、これ
に黙っているわけもない。暴走する遠子に巻き込まれた挙句、何故か文化祭で劇までやるハメになる心葉と級友の芥川だったが…。垣間見たクラスメイトの心の闇。追いつめられ募る狂気。過去に縛られ立ちすくむ魂を、“文学少女”は解き放てるのか―?大好評シリーズ第3弾。

シリーズ第3弾です。
今回のテーマは武者小路実篤の「友情」
今回は全く内容を知らない作品だったのでそれもまた勉強になりました。
でも毎回そうですが今回も暗かったですねー・・・。
芥川君の過去は悲しすぎます。芥川君に与える試練は小学生には辛すぎるものでした。
でも、遠子先輩がそれを払拭してくれて良かったです。
演劇を当日にあんなにまるっと変えるのは無理だろーなんて思っちゃいましたけども問題はそこじゃなくて。遠子先輩はあの真実を芥川君に伝えたくて演劇をやろうと決めたんじゃないかと思うくらいでした。
芥川君も過去を断ち切って未来を見ることが出来て良かったです。
心葉との友情も可愛らしくて素敵。
ただ、最後のくだりは衝撃。
てっきり・・・。言えないですが←
そちらの展開も気になります。
にしてもしょうがないとは思うんですけど心葉は鈍い男ですね〜^m^

〈エンターブレイン 2006.12〉H27.3.6読了