恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち
著者:森 晶麿
講談社(2015-01-21)
販売元:Amazon.co.jp

「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。口笛が聴こえる夜は、もうすでにいつもの夜とは違いますからね」
四国と淡路島の境目にある〈恋路ヶ島サービスエリア〉このサービスエリアの売り子になると、一年以内に恋人からプロポーズされるという伝説がある。そんな伝説を信じるでもなく信じている恋路ヶ島出身の理代子は、自宅アパートとバイト先のサービスエリアを往復する平凡な日常を送っていた。ある夜、謎の新入り清掃士マキノの「静かな夜です。気をつけて」という一言から、理代子は事件に巻き込まれていく。 死体を運ぶ兄弟、有名司会者と愛人、人類嫌悪団体〈ノア〉……。人生の小休止=サービスエリアに、その夜集まった“獣”たちが繰り広げるポップでちょっとシリアスな、長編ミステリ。

森さんの新刊を読みました。森さんの作品は新刊が出れば読むことを決めているのであらすじを知らずに読みましたがまさかあんな展開になるとは思いませんでした^^;
出てくる人たちがいろんなところでつながっていたり、清掃員のマキノが謎の動きをしていて気になったり。
理代子は家を出て忘れ物をして戻ったら結婚を予定していた彼が浮気していることを知り、最悪な状態で仕事に出るわけですが、まだ21歳ですよ。別にその男に固執する必要はないですよね←
その一晩の間に理代子は自分の今までの人生とこれからの人生を考え始めます。理代子が色々考えているところは結構好きでした。そしてマキノとの関係も。
物語の中でマキノの断章が出てくるんですけどここにもカラクリがあって騙されました。
結局どうなったのか気になる人もいますが^^;
にぎやかな終わり方は割と好きでした。

〈講談社 2015.1〉H27.2.12読了