荒神荒神
著者:宮部みゆき
朝日新聞出版(2014-08-20)
販売元:Amazon.co.jp

元禄太平の世の半ば、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に、その"化け物"は現れた。藩主側近・弾正と妹・朱音、朱音を慕う村人と用心棒・宗栄、山里の少年・蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀……
山のふもとに生きる北の人びとは、突如訪れた"災い"に何を思い、いかに立ち向かうのか。そして化け物の正体とは一体何なのか――!? その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。著者渾身の冒険群像活劇。

いやー読むのに時間がかかりましたー。時代物を読むのは私はいつも時間がかかります。
タイトルをみて「あらじん」と読み、激しく興奮したのですが←「こうじん」だったんですね…いやしょうがないでしょ、舞台観てないけどさ、しょうがないでしょ、性ですよ性←
まあこの本との出会いはそんな感じでしたけども。
あらすじを読んでも物語の内容がよく分からなかったのだけど…こういう事でしたか…。
ずっと読んでいてざわざわしていたんですよね…何が起こるんだろうという恐怖。怖かったですねー。
バケモノの気配がありつつも朱音が住まう場所の人々は読んでいて本当に癒されていたのでそれが変わってしまったのが本当に悲しかったです。
バケモノを倒す方法もまさかそんなものとは…そして朱音の出生の秘密もびっくり。すべては繋がっていたんですね。
読み終えても悲しさが纏ってきますがこれしか助かる方法はなかったのだから仕方ないんですよね。でも・・・幸せになってほしかったなぁ。
またいつかどこかで、みんなが再会して幸せに暮らせる日が来ると良いなぁと思って読み終えました。

〈朝日新聞出版 2014.8〉H26.11.25読了