Wonderful Story
著者:伊坂 幸犬郎
PHP研究所(2014-10-08)
販売元:Amazon.co.jp
伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎――当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(!?)して夢の競演。犬をテーマにした五つの物語が紡ぎ出された……。
昔話でおなじみの犬もいれば(伊坂幸犬郎「イヌゲンソーゴ」)、地名の由来になった犬もいる(犬崎梢「海に吠える」)。はたまた、悪者が連れてきた犬もいるし(木下半犬「バター好きのヘミングウェイ」)、人のために働く盲導犬や(横関犬「パピーウォーカー」)、やたらと見つめてくる犬も……(貫井ドッグ郎「犬は見ている」)。
個性豊かな犬たちが踊る、前代未聞の小説“ワンソロジー"、ここに登場!
いやーまずこの企画自体に拍手を送りたいです。こんな面白いことよく思いつきますよね。しかも1番最初のきっかけがのび太が自分の名前をのび犬って書いたっていうところからきているとは…その話なんとなく覚えてますけども。…と思ったらあとがきで「Happy Box」の企画の方と同じことを知りそれならね。とも思いました^m^前回は名前に「幸」という漢字が入っている方が書いたアンソロジー。今回は微妙に改名して犬がテーマのアンソロジー。いやはや、よく作家さんに頼んだと思いますよ。そして受けた作家さんたちのコメントもまた素敵。では順番に感想を。
「イヌゲンソーゴ」伊坂さんらしいテイストでしたねぇ。もう車目線の本も読んだから今更犬目線の物語が出来たってまーったく驚きませんとも。でもこの様々な物語との絡め方は上手いなぁと思いました。犬たちが奮闘するお話でしたけど、最後のムサシとその家族の話も良かったです。
「海に吠える」このお話が私は1番好きでした。転校生の史彰と佐丸君の関係がとても素敵。史彰のお父さんもかっこよかったです。史彰はお父さんについていって良かったんだと思います。体裁と将来しか考えていない母親の傍にいるよりも、ちゃんと人間関係を形成していると思うし、史彰に友達が出来て、一緒に遊んだことを素直に喜んでいるお父さんの傍にいたほうがよっぽど人間らしく生きていけると思うもの。結果そうなったと思います。犬吠埼の由来で義経の名前が出てきて鉈切り丸や炎立つを思い出してちょっとしんみりもしました←まだ引きずってる。
「バター好きのヘミングウェイ」初めて読んだ作家さんでした。最初は何だか胡散臭くて下世話で何だか嫌な雰囲気だなぁと思ったのですが途中からそんな気持ちは無くなりました。奥さんかっこいいです。だからこそ勿体なさすぎて同情。でも、これからは人生変わっていきそうですね。よかった。
「パピーウォーカー」こちらも初めての作家さん。気になる本はあるのですがいまだに未読…。パピーウォーカーという存在は知っていましたがまさかこんなミステリっぽくなるとは思いませんでした^^;ちょっとおどおどしすぎだけど阿久津というキャラクターは好きだったかも。ただ歩美のギャグが昭和過ぎて年齢不詳で恋愛に発展することはなさそうだけどそこでちょっと冷めました←内容は絶対にしてはいけないことだけどほっこりしました。旦那さんの事はそんなことだろうと思いましたよ。
「犬は見ている」久しぶりの貫井さん。ミステリっぽい感じで進んでいきましたけど最終的にはホラーでしたね^^;いやー怖い。これから犬を見かけたら目線を避けてしまう気がします。
〈PHP研究所 2014.10〉H26.11.17読了
著者:伊坂 幸犬郎
PHP研究所(2014-10-08)
販売元:Amazon.co.jp
伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎――当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(!?)して夢の競演。犬をテーマにした五つの物語が紡ぎ出された……。
昔話でおなじみの犬もいれば(伊坂幸犬郎「イヌゲンソーゴ」)、地名の由来になった犬もいる(犬崎梢「海に吠える」)。はたまた、悪者が連れてきた犬もいるし(木下半犬「バター好きのヘミングウェイ」)、人のために働く盲導犬や(横関犬「パピーウォーカー」)、やたらと見つめてくる犬も……(貫井ドッグ郎「犬は見ている」)。
個性豊かな犬たちが踊る、前代未聞の小説“ワンソロジー"、ここに登場!
いやーまずこの企画自体に拍手を送りたいです。こんな面白いことよく思いつきますよね。しかも1番最初のきっかけがのび太が自分の名前をのび犬って書いたっていうところからきているとは…その話なんとなく覚えてますけども。…と思ったらあとがきで「Happy Box」の企画の方と同じことを知りそれならね。とも思いました^m^前回は名前に「幸」という漢字が入っている方が書いたアンソロジー。今回は微妙に改名して犬がテーマのアンソロジー。いやはや、よく作家さんに頼んだと思いますよ。そして受けた作家さんたちのコメントもまた素敵。では順番に感想を。
「イヌゲンソーゴ」伊坂さんらしいテイストでしたねぇ。もう車目線の本も読んだから今更犬目線の物語が出来たってまーったく驚きませんとも。でもこの様々な物語との絡め方は上手いなぁと思いました。犬たちが奮闘するお話でしたけど、最後のムサシとその家族の話も良かったです。
「海に吠える」このお話が私は1番好きでした。転校生の史彰と佐丸君の関係がとても素敵。史彰のお父さんもかっこよかったです。史彰はお父さんについていって良かったんだと思います。体裁と将来しか考えていない母親の傍にいるよりも、ちゃんと人間関係を形成していると思うし、史彰に友達が出来て、一緒に遊んだことを素直に喜んでいるお父さんの傍にいたほうがよっぽど人間らしく生きていけると思うもの。結果そうなったと思います。犬吠埼の由来で義経の名前が出てきて鉈切り丸や炎立つを思い出してちょっとしんみりもしました←まだ引きずってる。
「バター好きのヘミングウェイ」初めて読んだ作家さんでした。最初は何だか胡散臭くて下世話で何だか嫌な雰囲気だなぁと思ったのですが途中からそんな気持ちは無くなりました。奥さんかっこいいです。だからこそ勿体なさすぎて同情。でも、これからは人生変わっていきそうですね。よかった。
「パピーウォーカー」こちらも初めての作家さん。気になる本はあるのですがいまだに未読…。パピーウォーカーという存在は知っていましたがまさかこんなミステリっぽくなるとは思いませんでした^^;ちょっとおどおどしすぎだけど阿久津というキャラクターは好きだったかも。ただ歩美のギャグが昭和過ぎて年齢不詳で恋愛に発展することはなさそうだけどそこでちょっと冷めました←内容は絶対にしてはいけないことだけどほっこりしました。旦那さんの事はそんなことだろうと思いましたよ。
「犬は見ている」久しぶりの貫井さん。ミステリっぽい感じで進んでいきましたけど最終的にはホラーでしたね^^;いやー怖い。これから犬を見かけたら目線を避けてしまう気がします。
〈PHP研究所 2014.10〉H26.11.17読了