14歳の国14歳の国
著者:宮沢 章夫
白水社(1998-10)
販売元:Amazon.co.jp

中学校の午後。そのクラスは体育の時間で、教室には誰にもいなかった。机、椅子、生徒たちのカバンと、脱いで整えられた制服。教師が五人、姿を見せた。誰もいない教室にやってきた目的、生徒たちの持ち物を検査することだ―。彼らが生徒のカバンに見つけたのはなんだっただろう? 学校の先生って、こんな会話してるのか…。シリアスなのになぜか笑える、ヤングアダルト必読の書。

NHKで「ニッポン戦後サブカルチャー史」っていう番組がありまして。面白くてたまに見ているのですがその番組の講師の先生が宮沢さんなんです。
肩書が演出家だったので、V6の誰かを演出したりしていないのかなーと思っていたら番組の中でこの戯曲が紹介されていました。
うおー!そうだったのか!しかも本になっているのか!読もう。と思って読んだのがきっかけです。
健君が演じたときから、もう11年も経っているんですねー。
正直テレビで見たときは意味が分からなくて^^;ただ最後が怖かったという印象だけだったんですけど、今回戯曲を読んでその時よりは違う印象を持てたかな。
神戸のあの事件で14歳という年齢が独り歩きした時がありましたよね。
犯人は中学3年生の14歳。私は当時中学2年生でした。
当時、実際に先生たちが生徒がいない間に持ち物チェックをしたりして問題になったことがあったりしたんですね。知りませんでした。
あの事件が根底にあって、教師5人が生徒たちの鞄や机の中を探ろうとするんですけど、この教師たちが個性的でちっとも先に進まなくて^^;その会話が面白いようなもどかしいようないらいらさせるような。それが宮沢演出の舞台なんでしょうね。
宮沢さん演出の舞台も実際に見てみたいと思いました。
まあV6と組まないと見れませんけども^m^
ドラマはほとんど覚えていないんですけど、ラストシーンで健君が濱口さんをナイフで刺したのは覚えてます^^;そのあとに何とも説明の難しい虚空を彷徨うな虚ろな瞳で笑みを浮かべて「だからだめですよ、ここは教室なんですから」と言ったシーンと。
あの表情はぞぞっとしたなぁ。と思い出しました。
多分探せばどこかのDVDにあると思うんですけど探す気力はなく…
それよか「ビューティフル・サンデイ」を録画し忘れた後悔だけが残っているという演技者。の記憶…。

〈白水社 1998.10〉H26.9.18読了