猫弁と魔女裁判猫弁と魔女裁判
著者:大山 淳子
講談社(2014-06-25)
販売元:Amazon.co.jp

百瀬太郎は、青い瞳をした女性国際スパイの強制起訴裁判に指定弁護人として選任された。挙式の相談に乗ってくれない百瀬に困惑する婚約者の亜子。事務所に帰ってこない主を待ちわびる野呂と七重。飼い主と会えずに寂しい日々を送るテヌー。百瀬の事務所を手伝う赤井、百瀬の身を案じる法律王子と透明人間、百瀬を利用しようとする秦野…。一心不乱に裁判の準備をする天才弁護士は、シリーズ最終巻にしてついに法廷に立つ。

シリーズ最終巻です。いつもじれったいと思いつつも猫弁も亜子も素敵で健気で可愛くていつも応援していました。これで最後だと思うとちょっと寂しいですね。
突然百瀬がかつて勤めていた弁護士事務所から依頼を受けしばらく留守にするといい、野呂も七重も亜子も百瀬が何の仕事をしているのか知らない状態がしばらく続きました。
そんなあるときに知った真実!その内容も凄いですがその更に深い部分に隠された真実に、何だか涙が出そうでした。
百瀬が法廷に立つ姿を見たのは最初で最後でしたが、百瀬ほど立派な弁護士はいないと思います。とても素敵でした。この仕事は、百瀬の35年間の集大成でもあったんですね。
百瀬と亜子の結婚については最後までじれったさが残りましたけど、小説には書かれていませんでしたが幸せな結婚をして2人が仲睦まじく暮らしていくことを望みます。
もう終わっちゃうの、寂しいなぁ…

〈講談社 2014.6〉H26.9.16読了