
著者:高橋 克彦
講談社(1995-10-04)
販売元:Amazon.co.jp
朝廷に背き、蝦夷の側に身を投じて戦った父藤原経清、叔父平永衡の名を継いだ清衡は源義家の力を借りて乱を治め、藤原に姓を改めて平泉に黄金の都を築いた。堂塔を建て勅使を迎えて栄華を誇る孫の秀衡の許に源氏との宿縁が三たび影を落とす。壮大なスケールで描く、傑作歴史小説ついに完結。
まだまだ先だと思っていた観劇も明日に迫り←後半は急いで読みましたが^^;ようやく読み終えました。
1〜4巻までと5巻は雰囲気が違うなと思いました。
まあ予想はしていましたけど4巻から5巻の時代が何十年もすっ飛ばされてるから^^;
相関図を何度も見返しましたよ。
5巻は義経が登場するので大河で見た平清盛の時代もかぶっていたので読んでいて面白かったです。この時代の頃に義経はこうだったのかって繋げて言ったり。
その大河で描かれていた奥州藤原氏と義経の関係諸々が若干違ってそれも新鮮でした。
私はこちらの泰衡と義経の関係が好きでした。義家と経清の関係を彷彿とさせるような。
義家と経清だって、時代が時代ならこの2人のような関係を築けただろうに…
あ、だから生まれ変わりなのかな。あのくだりはちょっとできすぎじゃないかなとも思ったけど。でも、だったらいいなと思ったのも事実だけど。
奥州藤原氏は泰衡の代で途絶えてしまったけど、それは終わりではなく、守るためなのだという考えが藤原氏らしいなとも思いました。
泰衡は勇ましかったです。こういう闘いや考えを持っている人がこの時代にいたということは素晴らしいことだったと私は思います。
泰衡の最期の場面は私泣きながら読みました。
私はこの原作通りの史実だったら良いなと思います。
4代かけて作り上げた楽土が平泉なんですね。
5年前に行った平泉、また行きたくなりました。
でもその前に兵庫で炎立つ!
岩手も行くけど残念ながら平泉は行きませんが^^;
気持ちは平泉に行きますよ←
〈講談社 1995.10〉H26.9.12読了
1回目見た時より、2回目の方がいろいろなメッセージが伝わってきて、もっと見落としていたものがあるんじゃないかと。
現代というか「今」へのメッセージが、複数盛り込まれています。
そのメッセージを、栗山民也さんや高橋さんの世代から、私たち世代を通して、次の世代につなげなければと思いました。
とにかくスルメのような舞台です
舞台は、原作を消化した上で、まっさらにして臨んだ方が良いかと思います。原作と全然違う!と怒ってらした方もいるので…。
なぜ、あのセットで、あの衣装で、あの髪型で、名前がカタカナなのか?
私は、ものすごく意味があると思っています。
オール読物 という雑誌で、高橋さんが舞台化について書かれています。
私が見た回に、栗山さんと高橋さんが並んで観劇してまして、すっごく満足そうな笑顔をなさっていたのが印象的です。
健ちゃんは地方になって、益々進化しているようですから、堪能してきてください。
全てを良く聞いてくださいね。