太陽がもったいない (単行本)太陽がもったいない (単行本)
著者:山崎 ナオコーラ
筑摩書房(2014-07-12)
販売元:Amazon.co.jp

山崎ナオコーラさん、待望のエッセイ集です。舞台は自室のベランダ。そこで起きた、愛情の暴走とは?ドラゴンフルーツ、除虫菊、バジル、朝顔、ミニトマト、ゴーヤーetc.etc.
スズメも毛虫もやってきて、まるでそこは世界のミニチュア。
震災を経て、結婚をして、生と死を見つめた日々を、魅力あふれるイラストとともにつづる、デビュー10周年企画、第一弾です。
ちょっとイジワルだったり、シビアな現実認識が示されたり。一筋縄ではいかないナオコーラ・ワールドが堪能できるエッセイ集です!

以前「泥酔懺悔」という連作エッセイ集のなかに山崎さんの作品もあって、その本を読んで山崎さんの考えって共感できるなととても感じたので、読んでみました。エッセイなら小説よりも共感できるところがあるかなと思いまして。
この作品はエッセイ集ですが主に家庭菜園の話で、なのでその部分は理解できるところが少なかったです。残念^^;いかんせん私は家庭菜園をしていないもので…
ですが、実家や祖母の家では毎年畑で野菜を作っていて、一人暮らしをするようになってからはいつも大量にもらって重宝しています。長芋、枝豆、ほうれん草、大根、人参、さやえんどう、いんげん、きゅうり、ピーマン、茄子、トマト…まだまだありますがこのくらいで^^;
家庭菜園はやったらはまると言いますが私もそうなのかなー。私、植物はいつもからしちゃうんですよねぇ…。
カミコンで買った矢車草は何とか育ちましたけど…。
家庭菜園の話は共感は出来なかったけどちょいちょい出てくる毒は結構共感できました^m^愚痴を言う友人に対して「私はこう思うんだー」という意見に対しては色々こちらも言えるけど「お母さんが言ってたから」「おばあちゃんがこういうから」って前置きで言われたら意見なんてできないですよねー。それは分かる。本当に相手は聴いてほしいんでしょうね。言いたいだけなんですよね。
山崎さんがご結婚されていたとは知りませんでした。書店員さんだけどそれがきっかけであの作品が出来たのではなく、逆だと。はい、わかりました。確かに変に勘違いされるのって嫌ですよねー。
ネット社会でも揚げ足を取るような風潮に対しても書かれていましたけど、私もそう思います。私もブログをやっていて嫌な思いをしたことがありますし…難しいですよね。言葉って難しいです。
あとがきを読んで、とても悲しくなりましたけど、でも幸せになりたいって言っちゃっていいと思います。私は幸せになりたいです。
世界が長く続いていくことを私も望んでいます。

〈筑摩書房 2014.7〉H26.7.28読了