八月の六日間八月の六日間
著者:北村 薫
KADOKAWA/角川書店(2014-05-29)
販売元:Amazon.co.jp

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるもの―山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

北村先生の小説を読んだのは本当に久しぶりでした。直木賞を受賞されてその作品を読んで以来だから…ご、5年ぶり^^;ビックリです。
主人公の「私」が有休を利用して数々の山を登る連作短編集です。その中で悲報があったり、過去のことを思い返したり。いろんなことを考えながら山を登ります。
私、山登りって本当に苦手なんです^^;やれといわれてもきっとやらない←
なのでこんなに何日もかけて登るものだとは知りませんでした。
「私」がさまざまな山で一期一会をしているのが良いなと思いました。こういう出会いって大事ですよねー。物語の始まりに上ったルートが書かれていたり、細かく持ち物が書かれていたり、毎回持っていく本の紹介もしていたり。そういう細かいところが私は面白かったです。私も主人公と同じで山登りをするとわかっていても本は持っていくと思います。旅行するときに私も必ず3冊持っていきます。私のチョイスは微妙だと思いますけど^^;結構読めちゃうんですよねー。ないと困ります。全部読んだら書店で買っちゃうくらい読みます←
出てくる食べ物もどれも美味しそうでした。山を登って苦労したからこそさらに美味しさが増すのだろうなぁ。良い話だったけど、これを機に山に興味を持ちました!・・・とはなりませんでした。すみません^m^

〈角川書店 2014.5〉H26.7.26読了