ホリデー・インホリデー・イン
著者:坂木 司
文藝春秋(2014-05-27)
販売元:Amazon.co.jp

「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。
01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?
02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

あぁ・・・もったいない。前の2作を覚えてるけどうろ覚えのところも多くて読みながらこれは誰だっけ?って思うことも多くて凄くもったいないことをしました。
みんな素敵です。みんな自分なりに一生懸命生きていることが分かります。伝わってきます。
ジャスミンがいい味出してますねー。素敵な人だってことは最初から分かっていましたけど改めて思いました。ジャスミンが進に言ったことが本当にかっこよくて素敵で。それに対しての進の答えも凄く大人。ジャスミンと出会ったばかりの大和とえらい違い^m^まあ進と出会ったことで変わりましたから良かったですけども。
進が父親がいると知ってからの心境や会う決意を決めたときのことも知ることが出来て良かったです。
やっぱりこのシリーズは良いなぁ。これからも大和と進に逢いたいです。
そうそう、あとがきに映画化された時の裏話が書かれていました。映画化されたことは知っていましたが、私は見る予定はありませんでした。やっぱりこの作品の世界観は私の中では原作だけなので…意見には個人差があります。
でも、監督さんの演出を聞いてちょっと見てみたくなりました。見るかなー見ないかなーどうだろう←

〈文芸春秋 2014.5〉H26.7.22読了