可愛いベイビー可愛いベイビー
著者:五十嵐 貴久
実業之日本社(2014-05-08)
販売元:Amazon.co.jp

銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意し、交際は順調…ではあったが、契約社員の児島くんがリストラにあってしまい、生活費節約のため二人で暮らすことに。仕事は部下も責任も増え、売れっ子モデルのCF撮影と、休む暇なし。折しもわたしの体に変調が。二人はこれからどうすれば…?“年下”シリーズ完結編。

3作目が出るとは思いませんでした。でも、確かに前回が最初から最後までもやもやしっぱなしで結局ふりだしに戻るみたいな感じですんごい消化不良だったから良かったです、ホント。
双方の親族の問題以外はまったく問題のない二人。凄くほほえましいです。
晶子のやたらとおばちゃんのようにいろんな意味で甲斐甲斐しいのが気になるところですがこれはまあ職業病なんだろうということで甘く見積もるとしましても←良いなーと思ってばかりでした。相性が良いんだろうなと思います。良いものも悪いものも相手を尊重して譲歩できる関係っていいなーって。
私は今まで年下を恋愛対象として見たことがなかったので、気持ちが分かるという部分は難しいところではあるのですが。
ただ最近すんごい年下の人が気になり始めていてどうしよう自分って思っているところではあるが←リアルの世界ではありません。念のため。
でも、綺麗事じゃなくて愛があれば歳の差なんて。なんだろうなーと思う。
勿論愛だけでは生きていけない。でも、愛が全くなかったらそれも生きていけないよね。
色々あって同棲なんかもしてしまって。もう結婚しちまえよと読んでるほうは思うのですが(下世話)
親族ってめんどくさいね。私は自分の事じゃなければ割とどうでもいいです←
特に晶子の父親。もう前作からぶん殴りたくてしょうがなかったですよ。
で、今回は頑固を通り越していやいやしてる子供のようでしたな。読んでいて引いた。
お母さんの対応がかっこよすぎました。夫婦って、親子って大変でめんどくさいねー。
結局は娘を自分の所有物と勘違いしてるのよ。自分の思い通りに行かないとこうやって意固地になるんだよあーめんどくさい。めんどくさい。
私の母親も、父親に同じことしてほしいなぁ…ぼそ。
最後が凄く良かった。誰よりも幸せそうで羨ましかった。
この作品は私が言うのもなんだけど、女性に夢を与えますよね。
私もこんな恋愛したいなーと思うもの。別に年下じゃなくていいけど。
きっとしないけど。
晶子の爆弾発言からの職場の人たちの対応が凄くよかった。これはご都合主義なのではなくて晶子の一生懸命さや人望が作り上げたんだろうなーと思った。
幸せを分けてもらったような気分でした。
良かった。

〈実業之日本社 2014.5〉H26.7.8読了