
著者:似鳥 鶏
光文社(2014-02-19)
販売元:Amazon.co.jp
顔も声も自分と瓜二つ。人間性は最低。この出会いは、何をもたらすのか。船橋から東京に戻る総武線快速。本田理司は、併走していた各駅停車の車窓に、自分と同じ顔をした男を見つける。血縁ではなく、服装も髪型も違うのに、まるで鏡を見ているようだった。やがて、二人は偶然再会し、その夜を契機として、世にも不条理な逃走劇が幕を開ける―。
いやー…ひどい。理不尽にもほどがありますねー。
理司と自分にそっくりな男が出会った後、それから不運が始まります。
理司に起きた理不尽な出来事が怖すぎて読んでいて辛かったです。いくら説明しても、理解してもらえないですよねー。
似鳥さんの作品はいつも装丁やタイトルが可愛くて、でも中身はブラックなことは多々あるんですけど^^;今回はまたちょっと違う気がしました。
逃亡を続ける中、誰も信用できない時に出会った佐伯という人物が素敵でした。この人の言葉は本当に理司を勇気づけてくれただろうなと思います。
そして事件の真相。
ぬー…理司に自業自得な部分があったにせよそっくりさんの意見はそれこそ自業自得な気がする。ほっとしたと思ったらのまさかの展開にびっくりしてドキドキもしましたけど、本当に最後ほっとできて良かったです。
お兄さんや朴さんのキャラも良かったなぁ。
余談ですけど、朴っていう名字って日本人でもあるんですか?学生の時にこの名字の同級生がいて、私勝手に韓国人だと思っていたけど違ったのかも。この場を借りて何だかすみません←
読んでいて辛かったけど、たまにある似鳥作品にお決まりの注釈や気の抜けるあとがきにちょっと救われました^^;
〈光文社 2014.2〉H26,6,19読了
ほんとに、読んでいてムカムカしっぱなしでした。
でも、ああいう状況に陥ったら、どんなに弁解
しても、絶対信じてもらえないですものね。
弁解すればするほど、怪しく思われてしまうなんて。
冤罪って怖いなぁ、と痛感させられる作品でした。
朴さん、私も最初韓国か中国の人だと思って
読んでました。日本人っぽくない名前ですよね〜。