いとみち 三の糸いとみち 三の糸
著者:越谷 オサム
新潮社(2014-04-22)
販売元:Amazon.co.jp

アルバイト先の「津軽メイド珈琲店」で、後輩ができました。でも―ひとつ屋根の下であの人と過ごした夜。淡いながらも、熱烈な恋!?自分が本当にやりたいこと。叶えるために進むべき道。それが、少しずつ見えてきました。ちっこくて泣き虫で、祖母譲りの濃厚な津軽弁。口下手だけど、三味線を構えれば饒舌な「相馬いと」も高校三年生。純度100%の青春サーガ、「いとみち」三部作、完結編!

甘酸っぱいなー。可愛いっ!清いよ!←
いとちゃんと会えるのをずっと待っていました。そしていよいよ完結編。いとちゃんも高校3年生。大学受験を控える受験生となりました。
メイド珈琲店も人が変わりいろいろある模様で。
チハルは最初ホント大っ嫌いでしたわ^^;でもこういう人っていつの時代もいるよね。その場をノリで乗り切ろうとして大した知識もないもんだから自分が知っているネタを面白おかしく言う人。人のことを傷つけてるという意識もなく平気で言う人。いるいるいる。
それでもいとちゃんのお陰で良い方向へ向かって言ってよかった。いとちゃんは本当に萌えもあるし怖さも持ってるし^^最強ですな。
鯉太郎との恋愛模様もどうなることやらともどかしくてドキドキしていたのだけど、なんすかあの急展開は!?そして急展開がありつつもうが〜〜〜!!となる感じ^^;
予想はしていましたけど。
今回は東日本大震災のことが絡んでいましたね。この作品が始まったのは4年半前だからはじめは発生前だったのだけど、いとたちが中学生の時に経験したという形になっていましたね。やはり津軽が舞台なので切り離せないと思ったのでしょうね…。
いとの選んだ道が凄くかっこよかったです。人は見かけによらないとはこのことですね。
最後のシーンはとても感動的で、うるっとしちゃいました。
そしてまた新しい物語が始まりそうなそんな終わり方もまた好きです。
いとちゃんのおばあちゃんも大活躍だった今回^^
満足でした。
またどこかでいとちゃんたちと逢えると良いな。

〈新潮社 2014.4〉H26.6.11読了