
著者:小路 幸也
角川春樹事務所(2014-03)
販売元:Amazon.co.jp
見た目はそっくりながら性格は対照的な双子―エースピッチャーの青山康一とセンターの健一を擁する神別高校野球部は、北北海道大会を勝ち抜きいよいよ甲子園へ!彼らの不思議な強さの「秘密」と、優勝を目指す特別な「理由」を知る前橋絵里は、全国紙のスポーツ記者。彼女の前に、神別高校の監督・田村と高校時代にチームメイトだったフリーのスポーツライター・塩崎が現われ、神別高校の周囲をしつこいくらいにかぎ回りはじめる。塩崎は、田村との間に因縁があるらしい。絵里は、危険なネタを得意とするルポライター・西島などの応援を得て、なんとか神別高校ナインを守ろうとするが…。
いよいよやってきました。甲子園!
って、前作をもう忘れかけていて^^;読んでいくうちに思い出してきましたが。
北海道代表の高校が甲子園って10年前の駒大苫小牧を思い出しちゃいますよねー。リアルタイムで応援していましたよー。胃をキリキリさせながら^^;今年の夏期待してます。
と、ちょっと逸れましたが神別高校の目標は甲子園の優勝。でも優勝することが目標ではなくてその先があるんです。
今回は絵里目線と高校生たちの目線と2つが交互に描かれています。
本当に野球を見ているかのようで読んでいて面白かったです。ハラハラしました。
まあ小路さんの作品なので諸々予想がついた部分もあるにはあったのですが^^;それでもやはり面白かったです。
人と人とのつながりや信頼って大事だなーと小路さんの作品を読むといつも思います。
でも人に信頼されたいと思うんだったら自分も人を信頼しないとダメですよね。
そんな当たり前で、でも大切なことを小路作品からいつも学んでいる気がします。
今回も面白かった!
〈角川春樹事務所 2014.3〉H26.5.7読了
応援に熱が入りました。
悪巧みを考えている人は、登場しましたが、根っからの悪人はいなくて、小路さんらしいあたたかな雰囲気がよかったです。
思いやりや信頼の大切さを感じた作品です。