神様の値段: 戦力外捜査官2神様の値段: 戦力外捜査官2
著者:似鳥 鶏
河出書房新社(2013-11-29)
販売元:Amazon.co.jp

捜査一課の凸凹コンビ、再び登場! 新興宗教団体がたくらむ“ハルマゲドン”……。妹を人質にとられた設楽と海月は、最悪のテロを防ぐことができるのか!? ドラマ化決定のシリーズ第2弾!

そういえばドラマ化されてますね(遠い目)まさか似鳥さんの作品が映像化されるとは思いませんでしたよ。もう誰かに伝えたいこの気持ち。でもうまく伝えられないこのもどかしさ←
私は前作よりも好きです。海月警部に前回はイライラしてたのですが、今回はその鈍くささがあまり出ずに結構活躍してました。
設楽刑事も頑張っていましたねぇ。ホント、色々巻き込まれて可哀想としか言えません…警察官が全治3週間て…。
読んでいてイテテテテと思うことが多々ありましたが何とかなってよかったです。
冒頭の文章が面白かったです。色んな人のプロローグが書かれていてどういうことだろうと思うところから始まったので。
今回のテーマは新興宗教。いやー怖かったです。
オウム真理教の名前が何度も出ていましたけど、その当時のこと覚えています。どこのニュースもこのことばかりでしたし。友達が教祖の歌を歌ってて気持ち悪いから歌うのをやめてって言ったら「だってみんな歌ってるじゃない」って言ってるのが子どもながらに怖かった記憶が。事件を起こした人たちのことも以前特集で見て、洗脳されるって怖いなと思いました。人の心の隙間に入ってくるなんて卑怯ですよね。
でも、弱い部分が前面に出ているときって何かに縋りたくなるんですよね。だから自分は大丈夫って言いきれないのが怖いです。
私、街中を歩いていたら2回ほどそういう怪しげな人に話しかけられたことがあります^^;え、私幸薄そうに見えるの?困ってるように見えるの?←
1回目は社会人として日が浅い時で最初は訝しげながら質問に答えていたんですけど怖くなって後ずさりしてたらそのあとをついてきたんですよね。それが怖くて逃げた記憶が。2回目は数年前でもうスッカリ図太くなってたので睨みつけて「結構です!」って言いました。この差←
私の話は置いておいて。
面白く読みました。個人的にわざとらしい北海道弁が若干イラっとしましたけど^^;
このコンビの話が面白かったです。また続編が出るのが楽しみです。

〈河出書房新社 2013.11〉H26.2.22読了