
著者:恩田 陸
KADOKAWA/角川書店(2013-12-25)
販売元:Amazon.co.jp
私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!!
前作のように読んでいて最初は恩田ワールドの世界観を理解するのが難しかったのですが、割とすぐに溶け込めました。簡単に言うとミヤコは日本に位置するけど一つの国で雰囲気的には幕末と現代が相まっているような感じですかね(全然見当違いだったらごめんなさい)ミヤコの外の国が今の日本で文化が全然違うと。それがキーになっている訳ですね、多分…。
恩田さんの作品に登場する10代の容姿端麗で頭脳明晰な男女が登場。この隙がない感じがかっこよくてその隙に入り込む展開がドキドキして面白いなというのが恩田作品の醍醐味な気がします。
時代錯誤でその文化を継承し、ミヤコを守り続けている春日一族。しかしそれを脅かす「伝道者」。「伝道者」とはいったい何者なのか。
紫風や萌黄や蘇芳が次々と危険に晒され、そのたびにどうなるのかとドキドキしていたのだけど、特に蘇芳と銀嶺の救出劇は興奮しました。いやーあれは凄い。オチもよかった。
で、結局「伝道者」とはなんだったのか。
…うーん…なるほどとは思ったけど。どうなるどうなる!?と思うのと頁数の少なさに何となくな予感はしてましたけど。結末がどうなるかは読めなかったけどどんな展開になるかっていうのは読めたというか…
まあ結末はともかくとして←学園モノでハイパークションモノというところでは面白く読めました。個人的にはあの2人がちゃんと対戦する姿を見たかったのだけど…。「夜のピクニック」以上ではないけど「夢違」より私は好きです。
でもこの作品は学園モノというくくりはちょっと違うような気もしますけどね^^;
「六番目の小夜子」や「ネバーランド」や「夜のピクニック」みたいな学園モノも読みたいなと思います。もう書かれる予定はないのかな。関根ファミリーのその後とか読みたいんだけど。話題古すぎ?
〈角川書店 2013.12〉H26.2.5読了
中でも、蘇芳と銀嶺の救出劇には、興奮しましたね。
関根ファミリーか。
「六番目の小夜子」に秋が出ていたなあ。
ずいぶん前に読んだから、あまり覚えていないけれど、なつかしい。
その後、どうしているんでしょうね?