花咲小路一丁目の刑事 (一般書)花咲小路一丁目の刑事 (一般書)
著者:小路幸也
ポプラ社(2013-11-12)
販売元:Amazon.co.jp

非番の刑事も、忙しい。商店街のよろず相談、引き受けてます(いつのまにか)。
舞台は、地方都市によくある小さな商店街「花咲小路商店街」。
「元・泥棒紳士」のセイさんも隠居暮らしをしているここ花咲小路には、ほかにもたくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こっている。
今回の主人公は、商店街で「和食処 あかさか」を営む祖父母のもとに居候することになった若手刑事。引っ越してきて以来、たまの非番の日になると必ず、
祖母経由でご近所さんからの相談ごとを持ち込まれるようになってしまった。
死んだはずのおじいさんから手紙が届くようになったラーメン屋さん一家や、本の上にフルーツがひとつずつ置かれるようになった本屋さんからの相談などなど、よろず相談事を、商店街の人々の力を借りながら解決していく。

タイトルを見て、お、これは。と思いました。
以前出された「花咲小路四丁目の聖人」の姉妹作品ですね。今回は一丁目だからセイさんたちの家からは遠いのかもしれないですけど^^;
最初はちょっと忘れかけていたのですが読んでいくうちにリンクしてきて思い出しました。セイさんや亜弥が出てきて嬉しかったです。
それにしてもホント小路さんの作品に出てくる人たちはいい人ばかりですね。
淳君も非番に毎回厄介ごとに巻き込まれてそれを嫌と思わないなんて良い人すぎる。
今日は非番なんだから休ませてよと一言いえば済むことなのに。いい子だなぁ。おばあちゃんも淳の性格がわかってるからああいう言い方で頼んでいるのかもしれないけど。
それぞれの出来事も警察ごとではない、事件でもないのだけどちゃんと淳は解決します。若いけど出来る奴という事で評判だそうで。頼もしいですね。ゴンドさんもいい味出してました。
そしてミケさん。謎の人でしたが、最後に解決?します。具体的な謎は謎のままでしたけど。まあ猫もそういうところに魅力があるんですから同じことですよね←2人の今後が気になるところです。
最後まで読んで思ったのはセイさんもそうだけど、この商店街の人たちは何者?っていうことです。まさかかつてヤクザだった人たちが足を洗うためにできた地区とかじゃないよね^^;セイさんはヤクザじゃないから違うか。
住んでいる人みんな凄すぎてビビります^^;
おじいちゃんとおばあちゃんも最初は普通のおじいちゃんおばあちゃんだと思っていたのに。こっちも謎は謎のままだけど怖い怖い←(でも警察官って身内で前科があったりしたらなれないんじゃなかったっけ。私の父が割と遠めの親戚が警察官になったとき身辺を聞かれたって言ってたような…なんて身も蓋もないことを言ってみる)
おばあちゃんがほんわかしていてかわいいなぁと思っていたのだけど。裏切られました。
最後に淳に言った言葉には吹いちゃったけど。目ざとすぎ!←

〈ポプラ社 2013.11〉H26.1.27読了