
著者:平 安寿子
実業之日本社(2013-07-11)
販売元:Amazon.co.jp
「婚活の外へ」梅津成美25歳は職場の「みんなで幸せになろう」会に出席し、一人の男性に見初められる。全てにおいて完璧なその男性。しかし成美はそのプロポーズに答えられないでいた。
「どうか小さな幸せを」豊中東子は巨乳である。そのせいで今までずっと苦労してきた。男性にはいつも胸ばかり見られ、女性には何もしていないのに妬まれた。
「イガイガにチョコがけするのも年の功」安永泉は35歳。同級生の既婚者である奈津子がやたらと泉の世話を焼き、見合い話を持ってくる。
「自然の法則に従って」山科未和は30歳。かつて同じ職場の上司と付き合っていたが相手の浮気を知り別れることになった。なぜかその浮気相手とかかわるようになる。
「じれったい美女」洋子は自分が綺麗じゃないと早く見限った。睦美という友人はとても美人なのだがそれが元で今まで苦労をしてきたため、洋子は睦美の今の状況をもったいないと思っていた。
「カワイイ・イズ・グレート! 」義妹は50歳を過ぎてもカワイイひらひらふわふわの服を着て過ごしている。痛くてみっともないと梢は思っていた。
「こんなわたしで、ごめんなさい」女性管理職・学者の妻・15歳の娘の母親、の三役をこなし、前向きで明朗快活なわたしは皆が羨む存在!…だったはずの菅野早弓(44歳)は、最近職場で孤独を感じ、暗い毎日を送っている。なぜなら…
ずっと気になっていた作家さんでしたが今まで読んでいませんでした。初読みです。
いやー面白かった。さまざまな悩みを持つ女性たち。巨乳の人の気持ちは全くわからないけど^^;それ以外はなんとなくわかるなーと思って読んでいました。
周りはいいと思っているのに自分はいいと思っていない。ひねくれた答えを出す。相手の希望に応えられない結果になる。
だから、こんなわたしでごめんなさい。なんですね。
でもわかります。しょうがないよね。しょうがない。
人に言われて初めて気づくこと、たくさんあるもの。
良いことも悪いこともあがいてあがいて、結婚するにしてもしないにしても、仕事に生きるとしてもしないとしても、みんな頑張っていこうよって言われている気がしました。
面白かったです。
〈実業之日本社 2013.7〉H25.12.25読了