迷える四姉妹迷える四姉妹
著者:中居 真麻
宝島社(2013-08-02)
販売元:Amazon.co.jp

柴門ふみさん推薦! 恥ずかしいくらい“女"をさらけ出した、イタ面白い恋愛小説の傑作です。孤独にうんざりしているアラフォー、迷走するアバズレ、シュジン依存症の専業主婦、マイナス思考のかたまりのニート――。とある田舎町に暮らす、ちょっと病んでる「四姉妹」の物語です。柴門ふみさん書き下ろしカバーが目印です!

タイトルと内容が気になって読みました。最近アラサーという言葉に敏感です^^;
この物語は四女葵、三女夏果、二女くるみ、長女七緒の物語です。アラサーアラフォーの姉妹の年末1週間の物語。
共感できるかというとそれはちょっと違うのだけど、イタイ人たちだと思いつつも感情移入できる部分もあったりして、私もきっとイタイ女なんだろうなと思う。
夏果のアバズレ具合もくるみの不倫の末に結ばれた結婚生活も、私は共感できなかったけど、葵のかなりのマイナス思考具合は分からないでもなかった。1年ニートは信じられないけど。ツイッターでつぶやいたら即座に返事をする両親が素敵でした。
1番共感できたのは長女の七緒かなぁ。朝のバタバタした感じが好きっていう気持ち、私も何となく分かります。寝坊してバタバタするんじゃなくて、決めた時間に起きて朝食やお弁当の準備をバタバタとしてちゃんと間に合わせる感じ。私もそれは好き。
それから、実家を出たら自分のいる場所じゃないと感じるっていうのも分かる。私は七緒のような状況じゃないけど、居心地が変わったような気がする。しょっちゅう帰ってるけど。私の場合は良い距離感ができたっていうことかなと前向きにとらえました。と共感できるところはほかの姉妹に比べたらあったけど、さすがに人形のくだりは共感できませんでした^^;
それでいいの?と、もやもや感が残る部分もあった作品でしたけど、おもしろかったです。いろんな考え方の女性がいて、いろんな人生があるんだって思えたし。
私はアラサーで身長もそこそこあって(165cm)肩幅もがっちりあるのだけどひらひらふわふわな服が好きなんです。自重してることはしてるけどそういうお店で服を買った後に満足と同時に似合うのか?というのとイタくないかな?と思います^^;大丈夫かなぁ。大丈夫だよね…。自分がイタそうだと1番思うのは服です^^;
まあ他にも色々たくさんイタイ部分はあると思いますけど。見の程はわきまえてますけど。でもそれでいいじゃないか、イタくて何が悪いっ!って思わせてくれた気がしました。

〈宝島社 2013.8〉H25.12.12読了