
著者:有川 浩
角川グループパブリッシング(2008-06-25)
販売元:Amazon.co.jp
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。
この作品って最初に出たの9年も前なんですねー…この本だけずっと読んでいませんでした。ようやく有川さんコンプリートです(単行本として出ているもの)
だいぶ前に「クジラの彼」を読んでいたので2人の結末はわかっていたんですけど、でもこういう出会いだったんだなーとニマニマしながら読んでました。
それにしても「海の底」では巨大ザリガニ、「空の中」では巨大クラゲ?ですか。
有川さんの頭の中を覗いてみたい。
ちょっと長かったですが面白かったです。
ようやく空自の作品が読めました。有川さんの細かな分かりやすい説明でまた少し自衛隊の知識が増えた気がしてます。
光稀と高巳の言葉の掛け合いが面白すぎます。光稀は美人なのにもったいないなぁなんて思っていたのだけど。でも男社会で生きていくためにはきっと仕方がなかったんですよね。高巳と出会えてよかったね。
瞬と佳江の二人も可愛かったです。お互いと想って、想いすぎてちょっと違う方向へ行ってしまうのがもどかしかったけど、何とかなって良かった。
真帆には同情するけどそれだけかなー。
「仁淀の神様」もよかったです。でも瞬と佳江の年齢を考えてきっと内容はあの事だろうなぁと思ったらやっぱりそうで、ちょっと悲しくなりましたけど。それでも読んでよかったと思いました。
新井素子さんの解説も好きです。
ようやく「空の中」を読んだのでもう1度「クジラの彼」の「ファイターパイロットの君」を読みます。悔しいから^^;
〈メディアワークス 2004.10
角川書店 2008.6〉H25.11.29読了
ぼくのブログにTBをくださった方のブログを拝見していていたら、苗坊さんのお名前があり、懐かしくなって、本当に久々にお邪魔しました。
『空の中』も面白いですよね。
苗坊さんが書かれているように、奇想天外な発想を生み出す有川さんの頭の中を見てみたい気がします。
ぼくの場合、ここしばらくは、有川さんの作品は、図書館でしか借りていないので、未読の作品がたくさんあります。
苗坊さんのようにコンプリートすることはできませんが、まだ楽しみがたくさん残っていると思えばそれもいいかなと、ちょっぴり負け惜しみで思っています