はじめからその話をすればよかったはじめからその話をすればよかった
著者:宮下 奈都
実業之日本社(2013-10-10)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
瑞々しくて、あたたかい宮下小説ワールドの原風景を網羅。小説を書く理由、自著の創作秘話、三人の子供たちを愛おしむ日々、大好きな本や音楽と共にある暮らし…デビューから9年間で紡がれたエッセイ81編+単行本初収録の掌編小説4編。

私、昔はエッセイ本って好きではありませんでした。
嫌いなわけではないけど小説のように怒涛な展開がないので読み進まないし、興味を持てませんでした。でも最近は小説家のエッセイを読むのが好きです。きっかけをくれたのはしをんさんな気がしますけど、小説家の方々がどんな生活をされているのか、またどうやって物語が生まれていくのか、それを知ることができるのってなんて素敵なことなんだろうと思ってきたからだと思います。
そして今回は宮下さんのエッセイ。初めて出されたそうですね。私もたぶん読むのは初めてだと思います。主婦になってからしかもお子さんが3人いらっしゃる状態から書き始めたっていうのがびっくり。時間がかかったとはおっしゃっていますが凄いですね〜
宮下さんは何度かテレビで拝見しています。見るたびに想像通りの素敵な方だなと思っていました。エッセイを読んでいても思います。しっかりお母さんをされている顔と小説家の顔と。どちらも魅力的です。
宮下さんと旦那さんとの出会いが素敵でした。というか面白かった。社内恋愛だったんですね〜うふふ。良いなー。最初の職場の同期の男性なんて個性的でついていけない人ばっかりだったよ。まあ、私もどう思われていたか分からないけど。
宮下さんが20代には戻りたくないと書かれていて、分かるなぁと思いました。私は一応まだギリギリ20代だけど、ホント辛かったもん。宮下さんのように10年20年経って今が1番いいから20代には戻りたくないって思えたらいいな。
私が既読の小説の書評もあったりしてふんふん宮下さんはこう思うのね。と思いながら読みました。
そして「つむじダブル」秘話。小路さんとの連動企画でどうやって生まれたんだろうと思ったらまさかのツイッター発信だったんですね。時代は変わりますー。
更に宮下さんは福井県在住だとは存じていましたが今はなんと北海道にいらっしゃるとな?!しかも場所的には北の国からっぽいところのような・・・思い切りましたねー。
宮下さんの作品はまだ読んでいない本がたくさんあります。相変わらず積読本が多いですがいつかコンプリートしたいなと思います。

〈実業之日本社 2013.10〉H25.11.7読了