桜庭一樹短編集
著者:桜庭 一樹
文藝春秋(2013-06-13)
販売元:Amazon.co.jp
一人の男を巡る妻と愛人の執念の争いを描いたブラックな話から、読書クラブに在籍する高校生の悩みを描いた日常ミステリー、大学生の恋愛のはじまりと終わりを描いた青春小説、山の上ホテルを舞台にした伝奇小説、酔いつぶれた三十路の女の人生をめぐる話、少年のひと夏の冒険など、さまざまなジャンルを切れ味鋭く鮮やかに描く著者初の短編集。著者によるあとがきつき。
桜庭さんの作品久しぶりだなぁ。
以前読んだ作品がちょっと私に合わなかったので今回こそは!と意気込んで読みました^^;
短編集で書かれた時代もバラバラなのでバラエティに富んでいて面白かったです。
「このたびはとんだことで」視点が面白かったです。てっきり生きた人間なのかと思ったら違ったので読んでいて驚きました。妻と愛人の攻防が怖かったです〜…
「青年のための推理クラブ」「青年のための読書クラブ」をすぐに思い出しました。続編というかスピンオフ?と思ったら桜庭さんがあとがきで「幻のパイロット版」と書かれていてびっくり。本になって良かった…面白かったです。
「モコ&猫」うーん…嫌いじゃないけど特にそこまで印象的ではないかな(ひどい)モコも猫も近くにいても好きにならないだろうなーなんて思ってしまったからかも。
「五月雨」あんまり印象にない作品でした←更にヒドイ。でもあとがきを読んでちょっとなるほどと思ったり。
「冬の牡丹」この作品が1番印象深いです。良かったというよりは怖かった。主人公は私。深酒するのと美人というところ以外は私。妹に負けてると思った事はないけど、でも、私の方が良い子で親に愛されてるって思った事がある事はある。だって妹の方が散々親に迷惑をかけていたし、反対押し切って行動したりしてたもの。私の方が親に従順で良い子にしてきたもの。でも、すでに結婚した妹が来ると居心地の悪さを感じることがあるのも事実。子供が出来たらきっと私はこうなると思ったのも事実。だから私も家を出ていこうと思ったのだし。親への想いも何だか凄く分かって、周りに人がいないところで読んでいたら多分私はわんわん泣いていたと思った。
「赤い犬花」桜庭さんの作品っぽいなぁと思った。ユキノの漢字凄すぎ!(そこ?)展開が何となく読めてしまったのでもうちょっと意外性が欲しかったかも。
〈文藝春秋 2013.6〉H25.7.25読了
著者:桜庭 一樹
文藝春秋(2013-06-13)
販売元:Amazon.co.jp
一人の男を巡る妻と愛人の執念の争いを描いたブラックな話から、読書クラブに在籍する高校生の悩みを描いた日常ミステリー、大学生の恋愛のはじまりと終わりを描いた青春小説、山の上ホテルを舞台にした伝奇小説、酔いつぶれた三十路の女の人生をめぐる話、少年のひと夏の冒険など、さまざまなジャンルを切れ味鋭く鮮やかに描く著者初の短編集。著者によるあとがきつき。
桜庭さんの作品久しぶりだなぁ。
以前読んだ作品がちょっと私に合わなかったので今回こそは!と意気込んで読みました^^;
短編集で書かれた時代もバラバラなのでバラエティに富んでいて面白かったです。
「このたびはとんだことで」視点が面白かったです。てっきり生きた人間なのかと思ったら違ったので読んでいて驚きました。妻と愛人の攻防が怖かったです〜…
「青年のための推理クラブ」「青年のための読書クラブ」をすぐに思い出しました。続編というかスピンオフ?と思ったら桜庭さんがあとがきで「幻のパイロット版」と書かれていてびっくり。本になって良かった…面白かったです。
「モコ&猫」うーん…嫌いじゃないけど特にそこまで印象的ではないかな(ひどい)モコも猫も近くにいても好きにならないだろうなーなんて思ってしまったからかも。
「五月雨」あんまり印象にない作品でした←更にヒドイ。でもあとがきを読んでちょっとなるほどと思ったり。
「冬の牡丹」この作品が1番印象深いです。良かったというよりは怖かった。主人公は私。深酒するのと美人というところ以外は私。妹に負けてると思った事はないけど、でも、私の方が良い子で親に愛されてるって思った事がある事はある。だって妹の方が散々親に迷惑をかけていたし、反対押し切って行動したりしてたもの。私の方が親に従順で良い子にしてきたもの。でも、すでに結婚した妹が来ると居心地の悪さを感じることがあるのも事実。子供が出来たらきっと私はこうなると思ったのも事実。だから私も家を出ていこうと思ったのだし。親への想いも何だか凄く分かって、周りに人がいないところで読んでいたら多分私はわんわん泣いていたと思った。
「赤い犬花」桜庭さんの作品っぽいなぁと思った。ユキノの漢字凄すぎ!(そこ?)展開が何となく読めてしまったのでもうちょっと意外性が欲しかったかも。
〈文藝春秋 2013.6〉H25.7.25読了
冒頭の『このたび〜』もインパクトありましたね。シュールなのに、妙にコミカルなところが面白かったです。
『冬の牡丹』、苗坊さんは複雑な思いで読まれたのですね。私は姉がいて妹の立場なので少しシチュエーションは違うのですが、姉の方が両親にとっては問題が多い人物だったので、なんとなく気持ちはわかりますね。姉妹の関係って、複雑ですよね。