ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法
著者:津村 記久子
紀伊國屋書店(2013-03-28)
販売元:Amazon.co.jp

「女子力のなさ」を商品価値にできてありがたいです――最初の会社をパワハラで退社した芥川賞作家と、150社以上就職・転職活動した経験をもつコラムニストが、世間知らず・不器用・KYなままでも、なんとか社会で生き延びていくための技術を語り尽くす。世の中をすいすい渡っていけないことに悩む、すべての女性に捧ぐ。
「普通の人と普通の結婚がしたい」という呪い
「パーフェクトな女子であるべき」という呪い
「娘へのアドバイス」という名の呪い
「子供がいないからわからない」という呪い
「女とは面倒な生き物である」という呪い
「前から歩いてくる女全員を値踏みする女」の呪い
「おもろい女はモテない」という呪い
「私のこと好きな男なんて、すてきな人じゃない」という呪い

面白かったー。2人があまりにもズバズバいうので気持ち良かったです。面白かった。
仕事編と生活編とに分かれているのですが、どちらも凄くよく分かりました。
これはアラサーな今読んだから良かったんだと思います。これは新卒のときだったら絶対に理解できなかったと思う^^;そして社会人としていろんな経験をされている2人だからまた深みがあるんだろうなとも思います。
生活編もそう。凄く納得と思ったのは、女性の社会進出が取り上げられているにもかかわらず結婚出産もいろいろ言われていて、実際結婚して出産して1度仕事を辞めて子供に手がかからなくなって再就職となったら年齢で切られるっていうのがおかしいと。平均年齢が上がってるんだから、雇用の年齢も上げるべきだっていうのがなるほど!と思いました。
だから仕事か家庭かっていう選択を迫られる形になっちゃうんですよね。日本は頑なだなと思います。
生活面でもわかるーと思った事があって。女性は同性に自慢したい趣味を持とうとするっていうお話をされていたんですけど、それも分かるなと思って。
分かるけど私は自慢したいとも思わないから好きなものを貫きたいなとお二人と同じ意見でした。私の好きなものは旅行に読書にマラソンにV6!興味がないと言われたらそれでいいと思ってます。興味を持たない人にいくら言ってもしょうがないもの。でも好きなものは大好き。それでいいかなと。リアルの世界でいなくてもネットの世界ではたくさんいますから。これだけはネット社会になってありがたいなと思ってます。
最近はあまり思わなくなっていたけど、結婚してなくて趣味も人とは外れていてしかも行き過ぎ気味で^^;これでいいのかなと思った事、なくはないけど、でも今はこれが自分だからこれで良いって思ってるんです。その後押しをしてくれた気がします。
あなたは今のままでいいのよ。ゆるーく生きていきましょって言ってくれているような気がしました。
私の勝手な意見ですけども。

〈紀伊國屋書店 2013.3〉H25.5.28読了