29歳
著者:山崎 ナオコーラ
日本経済新聞出版社(2008-11-14)
販売元:Amazon.co.jp
29歳女性を主人公に流行作家8人が競作! 仕事、会社、家族、恋、結婚、出産…微妙に揺れ動くアラウンドサーティーの女性の実感をリアルに紡ぎ出し「日経WOMAN」だからこそ可能にした異色の小説アンソロジー。
「私の人生は56億7000万年」山崎ナオコーラ
「本作り」を目指して会社を辞めた書店アルバイト。本が好きだ本が好きだと思いながら仕事をし、いつか本に関わる仕事がしたいと学校へ通うカナ。
「ハワイへ行きたい」柴崎友香
地元大阪の実家で暮らす電機設備会社社員の由宇子。彼氏である信宏とは遠距離恋愛だ。彼について結婚しなかったことが、母にとっては面白くなく、また納得が出来なかったらしい。
「絵葉書」中上紀
ファッションビルに勤める私。友人の真帆に海外でカフェをしないかと誘われ揺らいでいた。
「ひばな。はなび。」野中柊
老舗企業の一般事務として働く典子。あと少しで30歳になる。小学校3年生の史也が時々遊びに来る。典子にはかつて、結婚も考えて付き合っていた奥山君がいた。彼が日本へ戻ってきているのだという。
「雪の夜のビターココア」宇佐美游
妻子ある男性と関係を続けている企業秘書の涼子。彼は最近ドタキャンが多い。止めたいと思いつつも彼から連絡が来るとそんな気持ちはなくなっていく。
「クーデター、やってみないか?」栗田有起
今の仕事を中途で入った社長秘書の私。主婦になるのが夢で仕事は早く辞めたいと思っている。ある日、専務に食事に誘われる。
「パキラのコップ」柳美里
猫とふたり暮らしのデパート園芸売り場店員である美羽は閉店間際にやってきた男性が気になっていた。
「情景☆カトマンズ」宮木あや子
同名小説を読んでいるので割愛します。
何だか最近こういうタイトルの本ばかり読んでいる気がする…。
色んな29歳女性の形を読むことが出来て面白かったです。まあ、当たり前なんですけど人それぞれなんですよね。今はもう一応焦ってはいないけど、何だかこういう本を手に取ってしまいます。それもまあいいのかな、なんて。こうやって流れる感情のままに本を読んで行けばいいやなんて思ってます。今読めて良かったです。
順番に感想をば。
「私の人生は56億7000万年」本が好きだから本屋に勤める。いいじゃないですか。好きだからっていう理由だけで仕事に就くと嫌な部分もたくさん見えて悲しくなったりするけど、でも、やっぱり好きなことが出来るって良いよねっ。って思えた作品でした。最後のお客さんとの会話が良いな。
「ハワイへ行きたい」1番29歳っていう年齢を意識する作品だったかな。お母さんの意見がいちいち露骨でリアルだった。わかるわかるーと同意するところがたくさんありました。
「絵葉書」半分予想通りで半分予想外だったかな。でも、本人の生き方なんだから、それでいいんだと思う。
「ひばな。はなび。」この作品凄く好きでした。典子の気持ちも分かる。みんな簡単に海外へ嫁げばいいって思うのだろうけど、自分の生活がそんなにガラッと変わるなら考えるよ。それは好きでも考える。そこまでの勇気が持てない人もいるんですよ。史也君との関係も可愛かった。お父さんとでも息子とでも、どっちでもいいんじゃない?←
「雪の夜のビターココア」不倫はダメです。以上←
「クーデター、やってみないか?」面白かったですが、終わった後が気になります。主婦になることばかりを考えていたけど、また違う考えも生まれてきたんじゃないかなと思いました。
「パキラのコップ」この作品、1番ダメでした。ごめんなさい。途中までは好きだったんですよ、良かったんですよ。でもどうしてああいう怒涛な展開に…しかも最後は予想が付いちゃいましたよ。そして曖昧なままで終わるし…ツッコミどころが満載でした。
〈日本経済新聞出版社 2008.11〉H25.4.10読了
著者:山崎 ナオコーラ
日本経済新聞出版社(2008-11-14)
販売元:Amazon.co.jp
29歳女性を主人公に流行作家8人が競作! 仕事、会社、家族、恋、結婚、出産…微妙に揺れ動くアラウンドサーティーの女性の実感をリアルに紡ぎ出し「日経WOMAN」だからこそ可能にした異色の小説アンソロジー。
「私の人生は56億7000万年」山崎ナオコーラ
「本作り」を目指して会社を辞めた書店アルバイト。本が好きだ本が好きだと思いながら仕事をし、いつか本に関わる仕事がしたいと学校へ通うカナ。
「ハワイへ行きたい」柴崎友香
地元大阪の実家で暮らす電機設備会社社員の由宇子。彼氏である信宏とは遠距離恋愛だ。彼について結婚しなかったことが、母にとっては面白くなく、また納得が出来なかったらしい。
「絵葉書」中上紀
ファッションビルに勤める私。友人の真帆に海外でカフェをしないかと誘われ揺らいでいた。
「ひばな。はなび。」野中柊
老舗企業の一般事務として働く典子。あと少しで30歳になる。小学校3年生の史也が時々遊びに来る。典子にはかつて、結婚も考えて付き合っていた奥山君がいた。彼が日本へ戻ってきているのだという。
「雪の夜のビターココア」宇佐美游
妻子ある男性と関係を続けている企業秘書の涼子。彼は最近ドタキャンが多い。止めたいと思いつつも彼から連絡が来るとそんな気持ちはなくなっていく。
「クーデター、やってみないか?」栗田有起
今の仕事を中途で入った社長秘書の私。主婦になるのが夢で仕事は早く辞めたいと思っている。ある日、専務に食事に誘われる。
「パキラのコップ」柳美里
猫とふたり暮らしのデパート園芸売り場店員である美羽は閉店間際にやってきた男性が気になっていた。
「情景☆カトマンズ」宮木あや子
同名小説を読んでいるので割愛します。
何だか最近こういうタイトルの本ばかり読んでいる気がする…。
色んな29歳女性の形を読むことが出来て面白かったです。まあ、当たり前なんですけど人それぞれなんですよね。今はもう一応焦ってはいないけど、何だかこういう本を手に取ってしまいます。それもまあいいのかな、なんて。こうやって流れる感情のままに本を読んで行けばいいやなんて思ってます。今読めて良かったです。
順番に感想をば。
「私の人生は56億7000万年」本が好きだから本屋に勤める。いいじゃないですか。好きだからっていう理由だけで仕事に就くと嫌な部分もたくさん見えて悲しくなったりするけど、でも、やっぱり好きなことが出来るって良いよねっ。って思えた作品でした。最後のお客さんとの会話が良いな。
「ハワイへ行きたい」1番29歳っていう年齢を意識する作品だったかな。お母さんの意見がいちいち露骨でリアルだった。わかるわかるーと同意するところがたくさんありました。
「絵葉書」半分予想通りで半分予想外だったかな。でも、本人の生き方なんだから、それでいいんだと思う。
「ひばな。はなび。」この作品凄く好きでした。典子の気持ちも分かる。みんな簡単に海外へ嫁げばいいって思うのだろうけど、自分の生活がそんなにガラッと変わるなら考えるよ。それは好きでも考える。そこまでの勇気が持てない人もいるんですよ。史也君との関係も可愛かった。お父さんとでも息子とでも、どっちでもいいんじゃない?←
「雪の夜のビターココア」不倫はダメです。以上←
「クーデター、やってみないか?」面白かったですが、終わった後が気になります。主婦になることばかりを考えていたけど、また違う考えも生まれてきたんじゃないかなと思いました。
「パキラのコップ」この作品、1番ダメでした。ごめんなさい。途中までは好きだったんですよ、良かったんですよ。でもどうしてああいう怒涛な展開に…しかも最後は予想が付いちゃいましたよ。そして曖昧なままで終わるし…ツッコミどころが満載でした。
〈日本経済新聞出版社 2008.11〉H25.4.10読了