美少女教授・桐島統子の事件研究録美少女教授・桐島統子の事件研究録
著者:喜多 喜久
中央公論新社(2012-12-18)
販売元:Amazon.co.jp

東京科学大学に入学した芝村拓也が出会った美少女は、日本人女性初のノーベル賞受賞者・桐島統子教授だった。一方、大学では構内に吸血鬼が出るという噂が。吸血鬼の正体に迫る拓也たちは日本を揺るがす計画に辿りつき…。
「完全免疫」を持つぼくと、見た目は17歳、心は88歳のノーベル賞教授が、キャンパスの“吸血鬼”を追う。

喜多さんのサイエンス系ミステリ?第4弾です。
今までは化学でしたが、今回は生物学?生理学?がテーマでしたね。
まあ、いずれにしても相変わらず研究の説明部分はサッパリでしたが、ミステリ部分は面白かったです。
友人の飯倉が体調を崩して入院し意識が戻らなくなります。その原因を突き詰めていくと、なぜか大学で蔓延している吸血鬼の噂が関わってきます。
飯倉の病気の原因を突き詰め、吸血鬼の正体についてもだんだん明らかになっていきます。どうなっていくんだろうと気になって最後はあっという間でした。
主人公の芝村も奮闘してました。
ただいうなら、桐島統子教授が若返っている重要性があまり必要なかったというか関わっていなかったような。芝村が意欲を出すっていうところだけ?^^;でも、もともと尊敬していたんだから意欲は最初から出ると思うんだけど。いや、そもそも若返ってなかったら雲の上の存在だものね…なんて色々考えてしまいましたが。
続編も出来そうなので今度は2人の恋愛模様なんかあれば見てみたいです。

〈中央公論新社 2012.12〉H25.1.15読了