けさくしゃけさくしゃ
著者:畠中 恵
新潮社(2012-11-22)
販売元:Amazon.co.jp

版元の山青堂です。超超超目利きな、今で言う編集者です。旗本のお殿様・高屋彦四郎様(通称彦さん)を戯作者にスカウトしたのは、このあたし。最初は渋っていたけど、彦さん、どんどん戯作の虜になっていきました。けど、人の心を強く動かすものには、お上が目をつけるのが世のならい。命をおびやかされるかもしれぬ。しかし、戯作を止められないのだ。なんて、かっこいいこと言ってる場合じゃありませんから、彦さん。はて、この顛末や如何に!?―お江戸の大ベストセラー作家の正体は、イケメン旗本だった!?「しゃばけ」シリーズ著者によるニューヒーロー誕生。

読みました。時間がかかりました…。
けさくしゃというのは今でいう小説家のようです。この時代にも小説というものはあったんですね。彦さんは山青堂に薦められて小説を書くことになります。しかし、書き始めた途端に様々な面倒事に彦さんは巻き込まれていきます。
基本的に面倒事に関わりたくない彦さんは何とかしてもらおうとしますが、妻勝子が関わると別人のように動き出します^^;
あそこまで人に好かれたら幸せだろうなぁ。良い奥さんでした。
現代で考えるとありえなかったり目茶苦茶だったりとばっちりだったり酷いなぁ…とおもう真相も結構あったのですが、彦さんや勝子、山青堂に桂堂、善太や伊織に直子、たくさんの人たちが関わって思案して厄介ごとを解決しようとしている所は面白かったです。

〈新潮社 2012.11〉H25.1.5読了