神去なあなあ夜話神去なあなあ夜話
著者:三浦しをん
徳間書店(2012-11-28)
販売元:Amazon.co.jp

100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。そこへ放り込まれた平野勇気も、村で暮らして1年が過ぎ、20歳になった。山仕事にも慣れ、憧れの直紀さんとドライブに出かけたりもするようになったけれど……。
お仕事小説の名手が描く林業エンタメ第二弾! 秘密がいっぱいの神去村へ、ようこそ!

読みました。まさか続編があるとは思いませんでした。今回も面白く読みました。
今回は勇気が自分で日記を書いていてそれを私たちが読んでいるという流れです。
勇気の「みんなたち!」っていう言い方が面白くて好き^^
林業を生業として働いて1年が経って、多少は慣れたのかなと思いましたけど、最年少であることは変わりないですし、100年先を見据えて仕事をしている業種ですから、まだまだ慣れたなんて言えないんだろうなぁと読んでいて思いました。
でも、性格的には丸くなったかなあ。前作を結構忘れていたけど、最初はグレてたよね^m^まあ、根は良い子なんでしょうけども。
勇気が怪我をして一晩山で過ごした時に、清一やヨキの家族が亡くなった理由を初めて告白しましたが、読んでいるこちらまで切なくなりました。
そしてそして、直紀との展開。
勇気にしては上出来だったと思いますよー。オンナゴコロが分かってない部分が多々ありましたけど。←すんごい上から目線。
前途多難な2人だけどこれからが楽しみ。
繁ばあちゃんもなかなかいい味出してました。
勇気のパソコンを勝手に立ち上げて勝手に勇気の作品を創作してるのには爆笑しました。また、古風な文章でそれがまた面白かったです。

〈徳間書店 2012.11〉H24.12.15読了