ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査 (FUTABA NOVELS)ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査 (FUTABA NOVELS)
著者:鯨 統一郎
双葉社(2012-08-21)
販売元:Amazon.co.jp
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警視庁捜査一課の美人刑事・竜めぐみ。独断専行気味に捜査を進める彼女は、命令も聞かず、上司の不興を買っている。ホシと睨んだ人物を歯に衣着せぬ物言いで問い詰め、聞き込みの態度は気っ風良く――「女だからって、しかも美人だからって舐めなんじゃないわよ」。三つの殺人事件を華麗に追う、倒叙ミステリー。
『唇よ、熱く君を語れ』―気鋭のジャーナリストが、若き実業家のパーティーへ。翌日、崖下に転落した車の中で遺体で発見される。飲酒運転と見られたが、実は彼は下戸だった。『人形の家』―精巧に人間を模したロボット=アーマンを製作する企業で、技術者兼経営者が深夜、刺されて死亡。返り血を浴びていたのはアーマンだった。『ブルー・シャトウ』―新市庁舎建設に反対する市議会議員が、市庁舎から転落死。自殺と思われたが、間をおかずして女性職員が刺殺され、殺人の線が濃厚に。

鯨さんの新刊です。鯨さんも刊行ペースが速いですね。結構すぐ読めるので何とか追いつけますが。でも、過去の作品はなかなか読み進められていないのですが。
今回の主人公は28歳の美人刑事、竜めぐみ。
同僚には嫌われまくっていますが、洞察力と行動力は抜きんでています。唯一味方の青井だけは気づいているみたいですが。
殺人事件が起きますが全て犯人が最初に分かっていて、刑事がどうやって解決していくかを高みの見物している感じです。
そう考えると読んでいる人が考えられないのが物足りない気もしますが、私は考えても分からない人なので^^;こういう形式でも良いです。
めぐみは28歳なのにちょいちょい古いネタが入ってきます。これは鯨さんお得意の分野ですね。演歌部分はよく分からなかったけど「西武の若い選手は育たないわね。菊地や大石はどうしたのよ」っていうくだりと「♪飲み過ぎたのは〜あなたのせいよ〜」のくだりは分かりました^^;
菊地投手は最近出てきましたけどね。
「男と女のラブゲーム」は私、3歳の時から歌ってるんです。その頃覚えた理由は不明です。
そんな小ネタもありつつ、面白く読みました。本格ミステリまでは行きませんが、軽く読みたいと思ったらちょうどいいかもしれません。
続編も出てほしいなぁ。

〈双葉社 2012.8〉H24.9.27読了