[新装版] 赤瀬川原平が読み解く全作品 フェルメールの眼[新装版] 赤瀬川原平が読み解く全作品 フェルメールの眼
著者:ヨハネス・フェルメール
講談社(2012-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
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「フェルメールはカメラが出来る前の“写真家”である。」
永遠の新鮮さの謎。

フェルメールが生涯遺した36点の作品の写真と共に赤瀬川さんの主観で各絵について語られています。
私がフェルメールを最初に知ったのは「真珠の耳飾りの少女」という映画を見たのがきっかけです。フェルメールをちゃんと知らないのにこの映画を見ようと思ったというのも不思議な話ですが。
それ以降、フェルメールの絵がとても気になるようになりました。
今、東京で見ることが出来ますよね。9月までなら絶対に見に行ける!と思っていたのですが行けなそうで残念でなりません。
こうなったら札幌もしくは北海道のどこかに来ることを祈るしかありません。
私はやはり「真珠の耳飾りの少女」が好きなのですが、他の作品も好きです。
光の具合をどうして絵で表現できるのか、不思議でなりません。著者もおっしゃっていますが、本当に写真のようです。
それなのに緻密に書かれているかと思いきや場所によっては結構アバウトに書かれている部分もあるというのが衝撃でした。この作品は1枚の絵の紹介の際に拡大図も載せていたりするのですがそれが本当によく分かります。
それなのにどうしてあんな写真のような絵が描けるのか、不思議でなりません。
一生のうち1度で良いから、どこかでフェルメールの絵を見ることが出来ればいいなぁ。

〈講談社 2012.6〉H24.9.4読了