私は古書店勤めの退屈な女 (日本ラブストーリー大賞シリーズ)私は古書店勤めの退屈な女 (日本ラブストーリー大賞シリーズ)
著者:中居 真麻
宝島社(2012-06-07)
販売元:Amazon.co.jp
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ひょんなことから神戸元町の古書店・小松堂で働くことになった波子。彼女は夫の上司、加茂内と不倫中で、それが夫の雅人にばれたことで夫婦仲は最悪の状態にあった。小松堂の店主の“いい感じにゆる〜い"アドバイスを聞きながら、波子は加茂内と夫との関係にある決断を下す……。『恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?』の著者、中居真麻が恋に悩める女性の心を描いた、リアリティーあふれる最新書き下ろし長編小説。

タイトルが物凄く気になったので読んでみました。
主人公は新婚のうちに夫の上司と関係を持ってしまい、夫と冷え切った生活を日々送っている。
色々と波子は思い悩むのだけど、でも自業自得と言えば自業自得。
加茂内の事が好きで忘れられないのは分かるけど、それでも旦那に対する想いがひどすぎる。
お前は最低最悪の女だと言われるのも仕方ないと思う。
でも、多分それを本人も分かっていて。どうしていいかわからないもどかしい気持ちを、ちょっと変な古本屋の店主の小松さんががちょっと・・・?いや、結構変な店主が。結構的を得ることを言ったりするんです。
結構「お」と思うんです。
適当なことを言っているようでちゃんとアドバイスをしているんですよね。結構鋭いし。
波子の態度や考えは最初から最後まで好きになれなかったけど、小松さんの事は結構好きでした。悩んでいるときに軽く相談して軽くアドバイスを返してほしいです。

〈宝島社 2012.6〉H24.8.8読了