残穢残穢
著者:小野 不由美
新潮社(2012-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
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怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。

読みました。何だか読むのに時間がかかりました。それほど難しい感じではなかったのですが…。作家である主人公の元へ、自分の住まいで畳を擦る音が聞こえると久保という女性が手紙を送ってきた。それを機にそのマンションを調べることになるのですが、もともとの発端は何だったのか、調べれば調べるほどいろんな事件が出てきます。呪いは感染する。読んでいても感染するかも・・・なんてドキドキして読みました。
この本は新潮社から出ていて、同時に「鬼談百景」がメディアファクトリーから出ているのですが、微妙にリンクしています。この作品の中でメディアファクトリーでの連載が始まってどうたらという話題が出てきましたし、「ぶらんこ」というお話の事がこの作品でそのまま登場したりしています。なので「鬼談百景」は99話で終わっているのですが、この作品を入れて100話ということなのかなと勝手に解釈しました。
・・・さて、十二国記の続編はいつ出ますかね?

〈新潮社 2012.7〉H24.8.5読了