スワン〜女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)スワン〜女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)
著者:吉川 英梨
宝島社(2011-09-06)
販売元:Amazon.co.jp
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背望会テロ事件から一年。警視庁鑑識課・原麻希のもとに、公安部の広田達也から「背望会リクルーターの指紋が見つかった」という連絡が入る。捜査のため奈良県に向かったふたりのもとに、新たな事件の一報が。奈良県知事選候補者が誘拐され、身代金の運び屋には麻希が指名されたというのだ。またもや背望会の仕業なのか、それとも――!? 大阪府警vs.警視庁の熾烈な捜査バトルが繰り広げられる、人気長編警察小説シリーズ第2弾。

アゲハの続編です。アゲハであの事件は終わりで新しい事件の事かと思ったら繋がっていましたね。怖い怖い。
麻希と達也は奈良に向かい、そのまま事件に巻き込まれます。奈良県知事候補者の誘拐事件なのになぜか運び屋に麻希が選ばれる。
大きな事件になったために大阪府警が登場したのだけど、その女刑事がまーーーイケ好かない!オバちゃん情報を駆使してたくさんの警察官の弱みを握って大した階級でもないのに偉そうにして。自分に不利な状況になると相手の弱みをぶちまける。それがどんなことでも。その卑劣さが本当に嫌でした。
吾川さんの方がよっぽど刑事らしくて熱い男の人でした。この人の情報屋のほうが健全でしたよ。麻希といいコンビでした。吾川さんが言う「ハラマキちゃん」っていう言い方が好きでした。言っているのを聞いたわけじゃないのだけど。
それにしてもラストが怖い〜。怖いよ〜。
どうなっちゃうんだろう。菜月ちゃんは大丈夫かなぁ?大丈夫かなぁ!?
リクルーター怖いよ。ある意味マインドコントロールですよね。
自分の手は汚さずに計画だけを提案するなんて、まるで金田一少年の事件簿の高遠遙一のようだ…。
先月新刊が出て、手元にあるので近々読みます。気になる…。

〈宝島社 2011.9〉H24.8.2読了