鬼談百景 (幽BOOKS)鬼談百景 (幽BOOKS)
著者:小野不由美
メディアファクトリー(2012-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
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九年ぶりの新作。小野不由美が初めて手がけた百物語怪談本。怪談文芸の最高傑作の誕生。幽連載に新作書き下ろし十八編を加えた充実の一冊。長編ホラー『残穢』(新潮社)と本書は、つながっているーー。

小野さんの新刊は9年ぶりなんですねぇ…
リライト作品は読みましたが、やはりファンとしては新刊を読みたいものです。
ということで、読みました。
百物語怪談本。そのわりに九十九話しかなくて、一話足りないというのも何だかぞぞっとしますね。
どの作品も短くて短くて1ページ、長くて5ページ?くらいでしょうか。
短くてもぞぞっとさせる文章力は流石です。
でも、私は思ったよりも怖さは感じなかったかな。どれも怪談ではありましたが。
多分関わった人が巻き込まれて死ぬとか、そういうのがなかったからだと思います。
こういう目にあった。怖かった。という人々の体験談で、怖かった経験っていう終わり方だからなのかな。
唐突に終わって次の物語に入るときは「えぇ!?この後どうなるの?どうなるのっ!?」って思ってぞぞっとするときもありました。
面白かったです。「残穢」も手元にあるので近々読みます。

〈メディアファクトリー 2012.7〉H24.8.1読了