奥ノ細道・オブ・ザ・デッド (スマッシュ文庫)奥ノ細道・オブ・ザ・デッド (スマッシュ文庫)
著者:森 晶麿
PHP研究所(2011-08-11)
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時は元禄。生類憐れみの令で知られる犬将軍・徳川綱吉の時代。本所深川で美人で評判の女が突如として従弟の美少年に襲いかかった…。目は血走り、口から涎をたらし、人の生肉を喰らい「おどろ歩き」をする人々は「屍僕(しぼく)」とよばれ瞬く間に江戸の町にあふれていった。
将軍に仕える側用人・柳沢吉保は俳諧師・松尾芭蕉に命じてその謎を探らせようとする。
自らを「がらくた」と自嘲する芭蕉は弟子の曾良を伴い血にまみれた江戸を旅立つ。空前絶後の「奥ノ細道」へ
ツイッターで話題騒然!
第1回アガサ・クリスティ賞受賞作家・森晶麿が描く異色作!

・・・うん。予感はしていたんだ。
森さんの作品を2作読んですっかり虜になっちゃったので、初期の作品を読んでみました。
でも、この作品あまり評判がよくなくて^^;いったいどんな作品なんだろうと色んな意味で楽しみにしていました。
うほう。こういう事か。
もう凄いですよ。人がこれでもかっていうくらい次々死んでいくしゾンビになっていくしぐちゃぐちゃになるし・・・
せっかく松尾芭蕉とか徳川家とか奥州藤原氏という人物を使っているのだからゾンビじゃなくて普通に人の敵で良かったのでは・・・なんて思いましたですよ。
物語の中で芭蕉は何度か俳句を読んでいるけど、そこは本当に残しているものなのかな。どうなんだろう…確認すらしていないけど^^;
そして微妙にBLも入っているという…あれはそうなんだよね、違うのかな。
惣五郎…じゃなくて曾良の存在もなんだったんだろうなと思うし、最後もよく分からなかった。2人は結局生きてるの?死んでるの?
私が理解できていないのかもしれないけど、どうもよく分かりませんでした…
そもそも曾良の「せんせぇ」っていう言い方も気に入らなかった。(元も子もない)
あぁ・・・好きな作家さんだったはずなのに・・・すみません。
だからって読み止めるわけではありませんからね。先月出た新刊も楽しみに読もうと思います。

〈PHP研究所 2011.8〉H24.7.4読了