おいで、一緒に行こう―福島原発20キロ圏内のペットレスキュー著者:森 絵都
文藝春秋(2012-04)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
福島原発の事故により、無人地帯となった原発20キロ圏内には、飼い主を失ったたくさんのペットたちが取り残されました。かねてより、動物保護活動の取材を続けてきた著者は、ある女性ボランティアの存在を知り、同行を申し出ます。現地の様子を知りたい一心で駆けつけたフクシマ。そこには、困難な救助の現実とともに、行政から存在を黙殺されながらも、たくましく活動を続ける女性たちの姿がありました。”生命”と”絆”の意味を問う、渾身のノンフィクションです。
テレビでこの情報を知ってはいました。原発事故により家に帰ることが出来ずそのまま避難生活を送ることになってしまった家族のペットたち。せめて自由にしてあげたいと鎖を外したと言う話も聞きました。
数ヶ月取り残され、人間不信に陥り人間に近づかない犬も見たことがあります。
地震発生からわずか数か月後から動き出した人たちがいます。
20キロ圏内は立ち入り禁止なのに警察の目を潜り抜けて自分の身を呈してペットたちを探す姿は素晴らしいと思います。思い切って賛成とは言えませんが…
それでも実名で、更に何もかもありのままに書かれて、かなりの勇気と覚悟が必要だったと思います。それが凄いです。
この活動をしている人たちが言っていました。「自分のしていることは正しくないかもしれない。でも、間違ってはいない」と言う言葉がとても印象深かったです。
写真も数点収められているのですが、ペットとペットを大事に思っていたおばあさんが再開した時の写真は涙が出そうでした。
こういう大変な活動をされている人がいるという事をちゃんと知ることが出来て良かったと思います。
〈文芸春秋 2012.4〉H24.5.16読了

