
著者:赤川 次郎
光文社(2012-04-05)
販売元:Amazon.co.jp
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青年・小出弘一は母親と二人暮らし。働かずに家に閉じこもり、心のよりどころはパソコンに登録した仮想の少女との会話だった。ある日、弘一の母親・雪子が殺される。片山刑事は、主婦である彼女が所有していた謎の大金について調べるうちに、雪子がまったく別人のような格好で、黒スーツの男をしたがえてオフィスの入った高層ビルを訪れていたことを知る。そして、そこには弘一のかつての彼女・天宮亜由が働いていた。雪子の目的は果たして何だったのか!?手掛りを求めて片山刑事が奔走するなか、ホームズが捉えた犯人とは…。大人気シリーズ第48弾。
最近義太郎の年齢に近づいてきたことに気づきました。
読み始めた時は高校生だったんだけどな。
なんて話題はさておき。
いろんな人が絡み合っていて結びついていて面白かったのだけど、何よりも印象的だったのは、主人公たちは歳をとらないけど時代の流れは汲んでいるんだなということ。
写メとか出てきたし…今の時代それくらい当たり前なのだけど三毛猫ホームズで登場すると微妙に違和感を感じてしまう…。
事件の真相もさることながら、あの義太郎の見合いの結末!
まあシリーズものだから結ばれないだろうなとは思ったけど、あの女心は誰もわからないでしょ。
そこまで移り気なのか?女心は。女性でも分からん…
70年代から書かれているこのシリーズが今ドラマ化されていますけど、義太郎のことをダメ刑事って触込んでいるのが私はどうも好きではありません。
確かに女性が苦手で血を見ると倒れる義太郎ですけど(致命的?)でも、被害者の事も加害者の事もその家族の事も物凄く丁寧に関わっている刑事の鑑だと私は思います。
確かに事件を解決に導くのはホームズだけどホームズはヒントを与えているだけで義太郎はちゃんと自分で考えているもの。小五郎のおっちゃんみたく自分の手柄にしないでホームズのお陰だっていうし。だからその言い方があまり好きじゃないです。
ドラマを見ていないから何とも言えませんけどね。
ホームズも美猫なんだけどな。…ってそれも失礼か^^;
〈光文社 2012.4〉H24.5.11読了