毒吐姫と星の石 (電撃文庫)毒吐姫と星の石 (電撃文庫)
著者:紅玉 いづき
アスキー・メディアワークス(2010-11-10)
販売元:Amazon.co.jp
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全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』姫君は唯一の武器である声を奪われた。星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。第13回電撃小説大賞大賞受賞作『ミミズクと夜の王』の続編、登場。

旅行中に読んだ1冊です。
私が以前ボロボロ泣きながら読んだ^^;「ミミズクと夜の王」の続編です。続編としても楽しめますし、全く別の作品としてこの作品から読んでも楽しめると思います。
続編が出たー!と思って喜び勇んで買ったのに、図書館の本が多くてずっと積読になっていました。反省。
主人公は毒吐姫ことエルザと王子クローディアス。2人は国のため政略結婚を迫られます。
毒吐姫は占いのせいで王女であるにもかかわらず捨てられ下町で捨て子として育ちます。それなのに、今度は勝手に連れ戻され政略結婚。
毒吐姫というだけあって口調はかなりきつくてよくもまあそんなにポンポンポンポン人が傷つくようなことを言えるなと思いましたが。
ずーっと変わらないエルザを見ていてどうなるんだろうと思いましたけども。それでもエルザは立派でした。
自分を捨てた国を、助けようと戦おうとする姿は凛々しかったです。
クローディアスも素敵な王子になっていましたね〜。
どんなことを言われても変わらずエルザを愛し妻としようとする姿が素敵でした。
やはりたくさんの苦労を重ねていたから得たものなんでしょうね。
もやし王子って言われたことをずっと引きずっていたのには笑っちゃいましたけど^^
とても素敵な王子になっていたのに、女の子の気持ちを分かっていないのにはじれったい〜!!と思いましたけども。
それでもこの2人なら、きっと素晴らしい国を築いていけると信じています。
読んでいて最後すがすがしかったです。
そして「鳥籠巫女と聖剣の騎士」も読むのを楽しみにしています^^

<アスキー・メディアワークス 2010.11>H24.3.5読了