プリティが多すぎるプリティが多すぎる
著者:大崎 梢
文藝春秋(2012-01)
販売元:Amazon.co.jp
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文芸編集者志望の佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン向けファッション誌「ピピン」編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能!? こんな仕事やってられるかとくさる彼の前に次々と現れる、経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神にふれるうち佳孝にもやがて変化が……。

久しぶりに天才探偵以外の本を読みました。
大崎さんの新シリーズ?今回は編集者が主人公。大崎さんは本関係のお話が多いので、その業界について深く知ることが出来るので面白いです。もちろん、他のタイプの作品も好きですが^^
今回の舞台はローティーン向けファッション誌の編集部。
私は学生のころから全くと言っていいほどファッション誌と触れ合わない人で^^;
10代のころとかだとセブンティーンとか?周りは話をしていたけど、私はファッションにまーったく興味がなかったので全然読まず。
高校1年生の時に不定期でファッション誌を買っていたけど、それは健君の連載があったからだし。お金なくて毎月買えないから飛び飛びだったけどヤフオクとか図書館で所蔵してるところとかを発見して全部そろえたというのが自慢。えっへん←自慢できることじゃない。
最近も時たまファッション誌を買うときがあるけど、それもV6の誰かが出ているからでファッション部分は一切見ず、切り取ったら妹か母にあげちゃうし(それでいいのか?)
という事で、女のくせにファッション誌には疎くていかに大変かというのがこの本を読んで分かったので、今までのファッション誌の買い方に初めて罪悪感を感じました^^;
編集者やカメラマンやそのほかスタッフさんが本当に一人一人懸けてるんだなっていうのが伝わってきたので。
モデルさんもそう。大変なんだろうな〜って改めて思った。広告関係のこととかそんなの考えたこともなかった。ホント、いろんなことがある業界なんだろうなぁ。
にしても、出版社の営業の子のあだ名はひつじ君、今回の編集の子は新見っていう名字だから南吉君(美じゃないが)。大崎さんのネーミングセンスには脱帽です^^
文芸志望の南吉くんだから(私も勝手に南吉君呼ばわり)やる気がないんだろうなと思った。きっとなめてかかるんだろうなって、読む前に勝手に思っちゃっていました。
でも、南吉君は自分なりに頑張っていました。一生懸命でした。
失敗を失敗と認める人は成長すると思う。
シリーズ化するかわからないけど、また南吉君の奮闘を観たいなとも思う。

<文芸春秋 2012.1>H24.2.6読了