第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
著者:又吉 直樹
幻冬舎(2011-11-23)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
僕の役割は本の解説や批評ではありません。自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。(まえがきより)。
お笑い界きっての本読みピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。

ずっとずっと読みたかった本。図書館で予約していてようやく届きました。(ずっと読みたかったんなら買え〜)想像通り、面白かったです。
事前情報で本の解説ではないと知っていましたが、本当にそうでした。エッセイに近いですね。よく小さい頃のことをいろいろ覚えているなぁと別の意味でも関心してしまったのだけど。
今回紹介した本で私が既読のものは「月の砂漠をさばさばと」「山月記」「銀河鉄道の夜」「人間失格」「夜は短し歩けよ乙女」「キッチン」くらいかなぁ。
予想はしていましたが知らない作家さんもたくさん登場していました。勉強になりました。
健君が連載している雑誌「アクチュール」で又吉さんも連載していてそれを読むのが楽しみの一つです。連載はエッセイなのだけど文章が面白くて引き込まれます。最近のイチオシ芸人さんは又吉さんですね。ピースではなくて^m^
中身でツボだったところをいくつか。
「月の砂漠をさばさばと」はさきちゃんは9歳だけど「ひとがた流し」では成長したさきちゃんが見れるのですよ。この本はとても癒される本で私も好きなのだけど又吉さんが読んでいるというのが意外(失礼な)
「ヴィヨンの妻」で出てきた話で、又吉さんのお父さんの実家があったところに新しく建てた家?がCMで使われていたというのがあったのだけど。人がメロスの恰好をしていて学校に遅刻しそうで走ってるという設定の飲料水のCM・・・って、それって手越君が出てたやつだよね^^;うお〜そんな目で見ていなかったですよ。もうやっていないよなぁ・・・確認できないね。残念。
そしてお話の中で登場した平成ノブシコブシの吉村さん。正直うざくてあんまり好きじゃないんだけど(こら)同じ道産子なので応援してるんです。吉村さんがQさまに出る度に肩書が「北海道札幌手稲高校卒」なのでテンションが上がるんです。出身校ではないのですが^^;それでも地元に近いので嬉しくて。NACSの戸次さんもそうなんですよね。
と、全然関係ないところで反応してしまった私。
吉村さんが言った台詞をダサイと言っていたけど、きっと照れ隠しなのかなと思いました^^
たくさんの本が紹介されていましたが、興味深い本ばかりでした。
やっぱり又吉さん凄いなぁ。
中村文則さんとのトークも面白かった。なんて言ったらいいんだろう…2人の会話が対等なんですよね。相性が良いというか…。同業者みたいに喋ってるなと思ったんです。キングオブコントのネタの解釈が独特で面白かったです。やっぱり買っちゃおうかなぁ。
あとがきの「読書という趣味を見つけたことにより僕の人生から退屈という概念が消えました」という言葉には激しく同意。
今日のアメトーークの「読書芸人」も楽しみ!

<幻冬舎 2011.11>H24.2.2読了