Coffee bluesCoffee blues
著者:小路 幸也
実業之日本社(2012-01-19)
販売元:Amazon.co.jp
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1991年、北千住の洋館を改装した「弓島珈琲」。店主の僕(弓島大)はかつて、恋人の死に関する事件に巻き込まれた。その時関わった刑事の三栖は、今では店の常連だ。近所の小学生の少女から、いなくなった姉を探してほしいと頼まれた僕。少女の両親は入院と言い張り、三栖も何かを知るようだが、事件性がないと動けない。そんな折り、麻薬絡みで僕の恋人を死に追いやった人物が出所。事態は錯綜するが、店の営業も中学生の少女探しも続けなくてはならない…。紫煙とコーヒーの薫りが漂う“弓島珈琲”。中学生の少女捜しが一転、麻薬絡みの騒動へ。

小路さんの新刊だ!と思って予約したのですが続編だったんですね^^;
でも、解説されていましたし、ああ、こういう事があったんだねとちゃんと納得できたので大丈夫だったのですが。
前作を読んで理解したかったなともったいなかったなとは思いましたが。
主人公の大君がまたとにかくいい人。困っている人を放っておけないんですよね。
ダイ善人と言われるのが分かるくらい^^;
自分の恋人を殺した人物が出所すること、また近所の女の子のお姉さん探しといろいろ問題が発生するのですが、それが最後につながっていくんですよね。
もう出てくる人がみんないい人で熱血漢。みんな熱い。あれくらいの情の熱さがあってもいいよね。
皆さん素敵だけど丹下さんが女性としては惹かれました〜。こんな肝っ玉母さんみたいに20年後くらいになるのが理想だな。
大はいろんなことを抱えることになってしまって、恋人の想いもなくなることはないと思うけど、それで生きる理由が出来るという事は大にとっては良かったんじゃないかなと思ったり。
恋人のお父さんですら望んでいなかったことを裏で勝手に企てているのがイケ好かなかったですけど、お父さんの想いがちゃんと分かってよかったです。
やっぱり小路さんの作品は良いですね。
前作もいつになるかわからないけど^^;読みたいなと思います。

<実業之日本社 2012.1>H24.1.29読了