ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
著者:三上 延
アスキー・メディアワークス(2011-10-25)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

オススメ!
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―。
プロローグ 坂口三千代「クラクラ日記」
栞子が所持している本をお店のワゴンにおいてほしいと大輔は頼まれる。しかし、まだ栞子は数冊同じ本を持っているようだ。なぜだろうか。
第一話 アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」
小菅奈緒が妹結衣の読書感想文を読んでほしいという。読んでみると中学生とは思えない文章力でうまいと思う。しかしその感想文により家族内でもめ事が起きているという。読んだ本の内容があまりに残虐なため心配されているようだった。
第二話 福田定一「名言随筆 サラリーマン」
高校の同級生であり、かつて付き合っていた高坂晶穂から父親の遺品である古書を査定してほしいと連絡を受ける。晶穂は愛人の子供で親戚たちとうまくいっていない。家も出ており、なぜ父親がこの仕事を晶穂に任せたのか、またどうしてビブリア古書堂に依頼したのかが分からなかった。
第三話 足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」
ある男性がビブリア古書堂に査定の依頼に来た。しかし、持ってきた本を置いて男子絵は帰ってしまったらしい。本を返そうと栞子は大輔とともに住所を頼りに自宅を目指す。たどり着いた先には先ほどの男性がおり、1冊の本についてと、栞子の母親について話をしたいという。
エピローグ 坂口三千代「クラクラ日記」
なぜ栞子は同じ本を何冊も所持しているのか、大輔が推理を始める。

第2弾です。も〜!やっぱり面白かった!本にまつわるお話はやはり面白いです。
そしてその本と売った人読んだ人の関係もまたさまざまでいろんなドラマがありますね。
やはり今回も読んだことのある作品はありませんでした。
坂口安吾の奥さんが本を出しているなんて知らなかったですし、二話と三話の著者の名前についても初めて知りました。
古書はやはり奥深いですね。
今回は栞子のことについても触れられていました。
確かに父親は古書店の前の店主だという事は分かりましたが、母親のことは出てきたことがなかったですよね。
これですべてが解決という事ではないでしょうが、疑問は大分払拭されました。
前作同様この作品も一気読み!本当に面白く読みました。
本にまつわる本ってやはり素敵です。
また続編も出てほしいです。

〈アスキーメディアワークス 2011.10〉H23.12.15読了