危険な世界史危険な世界史
著者:中野 京子
角川グループパブリッシング(2008-08-01)
販売元:Amazon.co.jp
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運命に翻弄されたナポレオンの兄弟たち。パッとしなかったモーツァルトJr.。同性愛者なのに結婚したチャイコフスキー――。革命期最大のスター、マリー・アントワネット時代に本当にあったお話。

中野さんの本はとても分かりやすいのでよく読みます。新刊で「危険な世界史 運命の女編」という本が出たことを知り、こう書かれているということは以前にも出ているんだろうと思い、読んでみました。
いや〜面白かったです。マリーアントワネットが生きた時代を主軸として彼女が生きた十八世紀後半の前後百年間、1683年〜1883年にかけてヨーロッパやロシアで起きた事件や活躍した人物たちのスキャンダラスなエピソードを取り上げて紹介しています。連載だったんですよね。
なんとなく聞いた事のある人が実はこうだった。なんてエピソードがあったりして面白かった。
ナポレオンの兄弟たちはナポレオンのせいで何だか可哀相な一生を過ごしている人もいましたし、モーツァルトJrは親が天才のせいで母親も期待して、しすぎていて本当に大変だっただろうなと思いました。
赤ずきんや眠れる森の美女などを書かれたシャルル・ペローはルイ十四世につかえていた宮廷人で実は弁護士出身だったというのが驚きました。童話作家じゃなくて詩人・文芸評論家だったんですね。
パイレーツ・オブ・カリビアン女性版の女海賊の話も面白かった!いろんな人生があるんですねぇ。
もちろん全部は覚えられないんですけど^^;
へぇ〜こんなことがあったんだ〜って気軽に手に取れる歴史書だったと思います。

〈角川グループパブリッシング 2008.8〉H23.11.29読了