妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)
著者:香月 日輪
講談社(2004-10-09)
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学校の怪談?
講堂の小部屋にオバケが出るという噂が。確かめに行った夕士と田代、妖魔フールがそこで目にしたものは……。
この世のものではないモノたちと、世にも稀な妖怪アパートで共同生活を始め、2年目をむかえた高校2年生の夕士。魔道士の修行をしつつも「普通」の高校生として過ごす平和な日常に、怪しい影が……。

第3弾です。
夕士が高校2年生になりました。あまり変わっていないけど、魔道士の修業は続いていて、フールがまとわりついている環境。
以前、事故を救ったことがきっかけなのか田代という生徒がまとわりつき、ついでに取り巻きも夕士と絡んでくるようになります。
それはそれで楽しそうなのだけど、女の子に囲まれている夕士を面白くないと思っている子もいるわけで・・・。
学生の頃って色々面倒くさいですよね。それでも夕士は気にせず学校生活を続けています。
そんな中のお化け騒動。雰囲気はゴーストハントの小規模バージョンのような印象でした。小規模って失礼かな^^;
にしても三浦という教師は中身はてんで子供でしたね。
でも、こういう大人はたくさんいると思う。もしかしたら、自分もこんな感じかもしれない。
だから、本当に夕士は運がいいんだと思う。長谷という友人に巡り合えて、妖怪アパートに出会ったことでそういう人間にならずにしっかりと地に足つけて前に進めているのだと思う。
助けたと思ったのに、中身が変わっていないから結局何も変わっていないって辛いですよね。でも秋音ちゃんも夕士もそんな人もいるんだ。救えない人もいるんだと思って、変わらずに生活していってほしいなと思う。
私もそういう人間にならないように気を付けよう^^;
長谷は相変わらず夕士を気にかけてますね〜
最後の「イタイ愛情だな、いろんな意味で」という言葉にものすごく納得しました^^;

〈講談社 2004.10〉H23.11.7読了