幸・不幸の分かれ道 考え違いとユーモア
著者:土屋 賢二
東京書籍(2011-07-30)
販売元:Amazon.co.jp
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笑う哲学者、土屋賢二の渾身の書き散らし!
「人生は無意味だ」「能力は伸ばせ」「歴史に学べ」「目的をもて」……。どれもこれも疑わしい!
われわれは不幸を避けようと努力しますが、どれほど力を尽くしても不幸は避けられません。どんな人でも老いるし、病気になるし、最後は死にます。全力を尽くしてもどうやっても避けられない不幸な出来事に襲われたら、じっと耐えるしかないんでしょうか。そんなことはありません。まだ笑うことが残っています。
この本を読めば、幸福にはなれませんが、不幸になる可能性はだいぶ減ります。たぶん。
装丁が可愛らしくて惑わされますが、哲学書です。でもゆるいです。
土屋さんの本は初めて読みましたが、噂には聞いておりました。
哲学理論を書かれていて、ふんふん、と読んでいるのですがいきなり自虐的な発言をしたり否定的な発言をしたり、それがユーモアということなのでしょうか。いきなりガクっとさせる感じが面白かったりします。
哲学書といえば「ソフィーの世界」を中学生の時に読んだ以来でしょうか・・・
でも、全然理解できていなかったような気がしまして。
だからといってこの本を読んで理解できたかというとやはり哲学なので難しいなぁと思ったりして(まどろっこしい!)
読んでいて面白かったのは、自分が常識だと思っていることは人にとって常識とは限らないっていうところでしょうか。電車を待っていて乗ろうとしたら横入りされて「ムッ」としてたとして、私が怒っていることは実は人にとっては怒る事じゃないのかもしれない。って思ったら、ちょっと客観的に見れるのかも・・・と思ったり。
あとは人によって解釈は様々だというところでしょうか。
土屋さんはカップルを例に挙げていましたが、バスケが好きな彼氏がいて、どれだけバスケが素晴らしいスポーツなのかを言っても、彼女は「バスケってただ体育館の床をバンバンしているだけじゃない」という解釈しか持たないっていう・・・。
自分が好きなものをいくら説明しても、相手の固定観念を覆さない限り相手の解釈が独自あるから捉え方は様々だっていうのがなるほどーと思ったり。
要は私がいくらV6の良さを語っても、ジャニーズ自体があまり好きじゃない人は「所詮ジャニーズでしょ」と一蹴しちゃうのと同じ理論ですね。(そうか?)
全体的にとてもユーモアのある本だと思いました。
確かに不幸になることは少なくなるかもしれません。
間違ったこと、分からないことを素直に曝け出したらやっぱり楽になりますし。笑うことだって大事ですしね。笑う門には福来たる!
ユーモアって日本人は少ないですもんね。イギリス人の方のお話は面白かったです。
<東京書籍 2011.7>H23.10.5読了
著者:土屋 賢二
東京書籍(2011-07-30)
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笑う哲学者、土屋賢二の渾身の書き散らし!
「人生は無意味だ」「能力は伸ばせ」「歴史に学べ」「目的をもて」……。どれもこれも疑わしい!
われわれは不幸を避けようと努力しますが、どれほど力を尽くしても不幸は避けられません。どんな人でも老いるし、病気になるし、最後は死にます。全力を尽くしてもどうやっても避けられない不幸な出来事に襲われたら、じっと耐えるしかないんでしょうか。そんなことはありません。まだ笑うことが残っています。
この本を読めば、幸福にはなれませんが、不幸になる可能性はだいぶ減ります。たぶん。
装丁が可愛らしくて惑わされますが、哲学書です。でもゆるいです。
土屋さんの本は初めて読みましたが、噂には聞いておりました。
哲学理論を書かれていて、ふんふん、と読んでいるのですがいきなり自虐的な発言をしたり否定的な発言をしたり、それがユーモアということなのでしょうか。いきなりガクっとさせる感じが面白かったりします。
哲学書といえば「ソフィーの世界」を中学生の時に読んだ以来でしょうか・・・
でも、全然理解できていなかったような気がしまして。
だからといってこの本を読んで理解できたかというとやはり哲学なので難しいなぁと思ったりして(まどろっこしい!)
読んでいて面白かったのは、自分が常識だと思っていることは人にとって常識とは限らないっていうところでしょうか。電車を待っていて乗ろうとしたら横入りされて「ムッ」としてたとして、私が怒っていることは実は人にとっては怒る事じゃないのかもしれない。って思ったら、ちょっと客観的に見れるのかも・・・と思ったり。
あとは人によって解釈は様々だというところでしょうか。
土屋さんはカップルを例に挙げていましたが、バスケが好きな彼氏がいて、どれだけバスケが素晴らしいスポーツなのかを言っても、彼女は「バスケってただ体育館の床をバンバンしているだけじゃない」という解釈しか持たないっていう・・・。
自分が好きなものをいくら説明しても、相手の固定観念を覆さない限り相手の解釈が独自あるから捉え方は様々だっていうのがなるほどーと思ったり。
要は私がいくらV6の良さを語っても、ジャニーズ自体があまり好きじゃない人は「所詮ジャニーズでしょ」と一蹴しちゃうのと同じ理論ですね。(そうか?)
全体的にとてもユーモアのある本だと思いました。
確かに不幸になることは少なくなるかもしれません。
間違ったこと、分からないことを素直に曝け出したらやっぱり楽になりますし。笑うことだって大事ですしね。笑う門には福来たる!
ユーモアって日本人は少ないですもんね。イギリス人の方のお話は面白かったです。
<東京書籍 2011.7>H23.10.5読了