クラシックの偉人伝 (おとなの楽習 偉人伝)クラシックの偉人伝 (おとなの楽習 偉人伝)
著者:クラシックジャーナル編集部
自由国民社(2011-04-20)
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学校の音楽室の壁には、偉大な音楽家たちの肖像画が並んでいます。
偉そうだったり、苦悩に満ちていたり、あるいは憂愁を帯びていたり、その表情はさまざまですが、共通するのは「偉大オーラ」ともいうべき何かを発していること。
音楽が五線譜に記録されるようになり、誰が作った曲なのかが明確に記されるようになったのは14世紀あたり。以後、現在までの長い歴史の間に何万人、何十万人もの「作曲をした人」がいながらも、そのなかでほんの数十人だけが、いまも「クラシック音楽」として聴かれる曲を作ったのですから、たしかに、偉大なのです。その競争率たるやすさまじいもので、大統領や総理大臣になるのよりも難しい。
しかし、偉そうな顔の人たちも、恋に悩んだり、不倫でドロドロになったり、借金まみれになったり、けっこうドラマチックな人生なのです。聖人君子みたいな人はほとんどいません。みな何かが過剰な人たちです。だからこそ、そのありあまるエネルギーを音楽に注ぎ、名曲が生まれたわけです。
バッハ、モーツァルト、ベートーベン…クラシック音楽の偉人たち。中学レベルをさらりとおさらい、大人のための教科書。

久しぶりのおとなの楽習シリーズです。今回は音楽。
確かに小学校の音楽室にはたくさんの音楽家の写真が飾られていました。でも、授業で細かく習うわけじゃないんですよね〜。ただただ威圧感のある写真たちが並べられているっていう^^;
音楽家って生きているときに大成する人が少ないというイメージだったのですが、そういうわけでもないんですね。
ベートーベンが難聴になったとか、モーツァルトがわりと若くして亡くなったとかそれくらいしか知らなかったのですけど。いろんな音楽家がいて、それぞれの人生が当たり前ですけどあるんですよね。
出てくる音楽家さんは22人なのですが、大体名前は聞いたことがありました。現代の音楽家さんは何人か分からない方もいましたが。
一般家庭に育った人や音楽一家の中に生まれた人。境遇がこの人のように良ければもっと大成したかもしれないのに〜!って人もいれば、女性関係のせいで損をした人もいれば^^;ホントいろいろですね。
私はシューマンの奥さんも音楽家で夫婦で有名だったとは知りませんでした。
シューマン夫妻がブラームスを教えてたとか、音楽家同士の関係も時代をあまり把握していない私は意外だったり。
音楽家は昔は地位が低かったというのも意外でした。パトロンも多かったでしょうに・・・。
細かく聞かれてももう覚えていないと思いますが^^;それでも読んでいて面白かったです。

〈自由国民社 2011.4〉H23.9.14読了