本棚探偵の冒険 (双葉文庫)本棚探偵の冒険 (双葉文庫)
著者:喜国 雅彦
双葉社(2005-01)
販売元:Amazon.co.jp
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「傷だらけの天使たち」「日本一の男の魂」などの著作で知られるマンガ家・喜国雅彦。その一方、古本マニアとしても超有名人である。その彼が古本にまつわるエピソードを独特な語り口とイラストで表現。造本も彷彿とさせる仕様。

このシリーズの新刊「本棚探偵の生還」が新刊案内に載っていて興味を惹かれました。
そしたら本棚探偵シリーズの第3弾とかかれていたので、それは最初から読まなきゃいけないだろうということで手にとって読みました。
たまたま行きつけの^m^図書館で文庫があったので借りたのですが・・・分厚い!
これは何日かかるんだろう・・・と思っていたのですが2日?3日?くらいで読めました。面白くて止まらなくなりました。それでも内容は凄く濃いんですよね、いろんな意味で^m^
どういう話なのか良くわかっていなかったのですが、古本マニアな著者の珍道中の話なんですね(いや、絶対違う)
私も本は読みますが、古本屋(ブックオフではなくて)にはあまり行ったことがないんです。この作品の中でも出てくる方がよく、「おお!これは!誰々の何々!よく見つけましたねぇ!」と興奮されている状況が良く出てきますが、どれくらいその本に価値があるのかとか、そういうのはとんと疎いです。
でも、古本を集めている人の執念さには驚きました。すごいですね、数年かけて全集の本全て集めるとか。脱帽です。
だけどそれはたとえば好きなアーティストが出来たとして、全シングル全アルバム全グッズを集めるために闘志を燃やすっているのともなんだか似ているような気がして共感がもてました。(持って良いのかな・・・苦情来ないかな)
ただ、古本は集めようと思えば割りとエンドレスなので私は怖くて無理だと思います^^;
最初の江戸川乱歩の書庫は私も興味を引かれたけど、それ以外はただただ凄いなという感想で^^;喜国さんの書かれる文章も本当に面白くてニヤニヤしながら読んでました。(怪しい)
そしてまさか「鉄腕DASH」っていう言葉が登場するとは・・・。長瀬、山口、国分には勝てないけどリーダーには勝てる!って書かれていたのには爆笑しました^^10年以上前なのにその頃からリーダーはリーダーだったんだね。(あれ?松岡君は?)
で、その鉄腕DASHを参考に「一日にどれだけの早川ポケットミステリを都内の古本屋から買えるのか」っていうのをテレビカメラなしで独自に挑戦されたのですが^^;よくもまあ出来るなとちょっとあきれちゃいました^^;だって時間がない〜!!ってタクシーとか使うんですよ。一体どれだけお金をつぎ込んだのか・・・。でも1日で999冊は凄い!あと1冊、惜しかったですね。
あとは函とか豆本とか自分で作られたりとか・・・。
すっごくご本人は楽しそうだけど、古本集めを趣味とする男性と結婚はしない方が良さそうだなと思いました^m^だって絶対お金が貯まらない・・・。お金持ちならいいけど。
最後の方に座談会も載っていましたが、もうよく分からん・・・^^;
その中でも本書の中でも書かれていましたが、ブックオフで良く作者の名前を読み間違った状態で本が入ってるとかかれていたのですが。ブックオフでバイトしていた身としてはちょっと胸が痛い^^;分かりやすく読み仮名が振っているのは分かるんですけど、分からないのは自己判断なんですよね〜どちらかというと正確さよりもなるべく早く棚に入れてお客様の目に触れるのが先っていうのを重視してるので・・・。
いや、ちゃんとしてる人はしてると思いますが・・・。バイトが多いしね〜。
って、私がやっていた頃からだいぶ経過してるのでどうなったか分かりませんけどね!(と、怒られないように保険をかけてみる)
さ、最初の本を読んだから「回想」と「生還」も読んでいきますよ〜^^

〈双葉社 2001.12
      2005.1〉H23.9.6読了