サヴァイヴ
著者:近藤 史恵
新潮社(2011-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。
「老ビプネンの腹の中」
チカは日本の雑誌の取材を受けることになった。しかし、そのライターはロードレースのことは無知な人間で、中身は聞かずとも決めているようだった。取材中、チカの元へ電話が入る。チームメイトが亡くなった。死因は薬物の過剰摂取だった。
「スピードの果て」
伊庭和実は自転車で車道を走行中にオートバイに乗った若者に呷られ、撒こうとしたときにワゴン車が現れ、オートバイを運転していた若者は死亡した。それ以来今までは感じたことがなかった恐怖を感じるようになる。
「プロトンの中の孤独」
「Story Seller」に書いているので割愛。
「レミング」
「Story Seller2」に書いているので割愛。
「ゴールよりももっと遠く」
「Story Seller3」に書いているので割愛。
「トゥラーダ」
「Story Seller2011」に書いているので割愛。
「サクリファイス」「エデン」に続いて続編だ〜と思ったのですが、短編集。
しかもアンソロジーで読んだことのある作品ばかりだったのでちょっと拍子抜けでした。楽しみにしていたんだけどな。
「老ビプネンの腹の中」と「トゥラーダ」はチカこと白石誓の物語。
「スピードの果て」はチカのオッジ時代のチームメイト伊庭和実の物語。
他3作品は石尾と赤城の物語です。石尾と赤城の物語は1度読んでいるので懐かしさを感じました。「サクリファイス」を読んだのもだいぶ前なので、もう1度読み返したいな。
それでも、近藤さんの作品は大好きなのだけどこのシリーズは読むのに、ちゃんと意気込まないと読めません。
「ドーピング」「薬物摂取」「八百長」「チーム内の不仲」「人の死」たくさんのものが渦巻いているからです。爽やかさを感じたくても感じられないというか・・・。
そんなにロードレースの世界はひどいのか!?と思わずにはいられなくて。
もちろんそんなことはないと思っているのですけど。
それでも自分よりも何回りも大きな選手がまわりにいる中チカはその環境に溶け込んでロードレースに挑んでいてそれはすごいと思います。
その過酷なレースを超えたところに何かが見えるんでしょうね。
読むのに意気込むとか言っておいて、結局読むんですよね。
また続編が出るのを楽しみにしています。
<新潮社 2011.6>H23.8.2読了
著者:近藤 史恵
新潮社(2011-06)
販売元:Amazon.co.jp
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他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。
「老ビプネンの腹の中」
チカは日本の雑誌の取材を受けることになった。しかし、そのライターはロードレースのことは無知な人間で、中身は聞かずとも決めているようだった。取材中、チカの元へ電話が入る。チームメイトが亡くなった。死因は薬物の過剰摂取だった。
「スピードの果て」
伊庭和実は自転車で車道を走行中にオートバイに乗った若者に呷られ、撒こうとしたときにワゴン車が現れ、オートバイを運転していた若者は死亡した。それ以来今までは感じたことがなかった恐怖を感じるようになる。
「プロトンの中の孤独」
「Story Seller」に書いているので割愛。
「レミング」
「Story Seller2」に書いているので割愛。
「ゴールよりももっと遠く」
「Story Seller3」に書いているので割愛。
「トゥラーダ」
「Story Seller2011」に書いているので割愛。
「サクリファイス」「エデン」に続いて続編だ〜と思ったのですが、短編集。
しかもアンソロジーで読んだことのある作品ばかりだったのでちょっと拍子抜けでした。楽しみにしていたんだけどな。
「老ビプネンの腹の中」と「トゥラーダ」はチカこと白石誓の物語。
「スピードの果て」はチカのオッジ時代のチームメイト伊庭和実の物語。
他3作品は石尾と赤城の物語です。石尾と赤城の物語は1度読んでいるので懐かしさを感じました。「サクリファイス」を読んだのもだいぶ前なので、もう1度読み返したいな。
それでも、近藤さんの作品は大好きなのだけどこのシリーズは読むのに、ちゃんと意気込まないと読めません。
「ドーピング」「薬物摂取」「八百長」「チーム内の不仲」「人の死」たくさんのものが渦巻いているからです。爽やかさを感じたくても感じられないというか・・・。
そんなにロードレースの世界はひどいのか!?と思わずにはいられなくて。
もちろんそんなことはないと思っているのですけど。
それでも自分よりも何回りも大きな選手がまわりにいる中チカはその環境に溶け込んでロードレースに挑んでいてそれはすごいと思います。
その過酷なレースを超えたところに何かが見えるんでしょうね。
読むのに意気込むとか言っておいて、結局読むんですよね。
また続編が出るのを楽しみにしています。
<新潮社 2011.6>H23.8.2読了
スポーツ物なのに、爽やかさよりも色々なものが渦巻いてて読むのに気力を使いますよねー。でも、そこがまた魅力なんですけど^^;
私も続編を楽しみに待ちたいです。